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本当にやりたい仕事が見つかる自分の心の声を言語化する具体的なステップはこれ!

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本当にやりたい仕事って何だろう・・・。楽しそうだと思って就いた仕事だったけれど、ずっと続けていきたいかと言われるとそうでもない。

それで成功本を読んだり、自己啓発セミナーに出たりして、自分探しをするものの時が経つと熱が冷めてしまう。こうした気持ちでモヤモヤしている方は少なくないのではないでしょうか。

この記事では、本当にやりたい仕事に出会うための具体的な実践方法をステップバイステップでお伝えします。

1.4つの観点から見る私たちの脳内

本当にやりたい仕事を見つけるために、最初にやるべきことは自分の脳内を知ることです。脳内(自分自身)を知るためには次の4つの観点から見極めるようにしましょう。

1. 自己認識の深化

まず、自分自身の思考パターンを理解することが重要です。自分がどのようなことを考えがちなのか、どのような思考パターンに陥りやすいのかを認識することで、自分の本質的な興味や動機を見つける手がかりになります。日記をつける、瞑想をする、自分の思考を声に出してみるなどの方法が有効です。

2. 行動パターンの分析

次に、自分の行動パターンを分析します。過去にどのような活動に情熱を感じたのか、どのような状況で最も生産的だったのかを振り返ります。これには、過去の成功体験や挫折体験を振り返ることが役立ちます。また、他人からのフィードバックを積極的に求めることも重要です。

3. 洞察の獲得

自己認識と行動パターンの分析から得られた情報を基に、自分の内面に潜む本当にやりたいことや、自分にとっての価値観、情熱を見つける洞察を獲得します。これは、自分の経験や行動からパターンを抽出し、それらが示す深い意味を理解するプロセスです。コーチングセッションや自己反省の時間を通じて、自分自身に深く問いかけることが効果的です。

4. 感情の理解

最後に、自分の感情に注意を向けます。自分が何に対して情熱を感じるのか、何が喜びをもたらすのか、または何が不安や恐れを引き起こすのかを理解することで、本当にやりたいことが何かを見つける手がかりになります。感情は私たちの行動の強力な動機付けとなるため、自分の感情に正直になることが重要です。

2.脳内の情報を言語化する4ステップ

「1.4つの観点から見る私たちの脳内」の理論はわかったけれど、具体的にどのような行動をとれば良いのかわからない・・・という方は4つのステップを順番通りに踏んでください。

ステップ1:興味分野をピックアップする

まずは、自分が何に興味があるのか、何をやりたいのかを明確にしましょう。ノートを一冊用意して、やりたいことを思うがままに書き出してみてください。たとえば、「英語を話せるようになりたい」「もっと野球が上手くなりたい」「誰もが楽しめるゲームを開発したい」など、具体的な興味を挙げてみましょう。もちろん、いつく挙げても構いません。

ステップ2:自己対話をする

次にピックアップした興味分野から連想されるキーワードを書き出しましょう。Google検索のサジェスト機能のように、思いつくままにキーワードを書き出してみましょう。

先ほどの「英語を話せるようになりたい」なら、英会話・English・海外留学・国際交流・海外旅行・・・というように。この作業は興味分野それぞれに対して行なってください。

ステップ3:振り返りとフィードバック

ここでの作業は、自分の過去を振り返り、何が楽しかったか、どんなことに時間を費やしてきたかを思い出すことです。友人や同僚からのフィードバックも積極的に収集し、自分の強みや改善点を理解します。

ステップ2のキーワードに関連する経験やフィードバックを思い出してください。「〇〇さんは綺麗なイギリス英語を話すよね」と英語の先生から言われたことがあるとか、学生時代に国際交流ができるボランティアに参加していたなど、キーワードに付け加えてメモしてください。

ステップ4:照合と気づき

実際にピックアップした興味分野・キーワードと過去の経験・周囲からのフィードバックを照合してみましょう。そうすることで、「これが好きかも」「これをやってみたい」という新たな気づきが得られるはずです。

その気づきこそが、心の内側から湧き起こる本当のあなたの気持ちです。なので、その気持ちに従ってやりたい分野の仕事を探してみましょう。

ステップ1〜4の事例

事例1: Aさん(30代男性・IT企業勤務・システムエンジニアとして5年目)
興味分野:音楽が好きで、特に電子音楽の制作に興味がある。
キーワード:音楽・電子音楽・DJ・音響技術・ソフトウェア・プログラミング・ライブ・イベント
振り返り:高校時代からDTM(デスクトップミュージック)に興味を持ち、大学では音響技術について学んだ。社会人になってからも趣味で音楽制作を続けており、たまに友人のパーティーでDJをすることもある。
フィードバック:プロジェクトでのプレゼンテーション時、同僚や上司から「Bさんのプレゼンはいつもリズミカルで聞きやすい」と評価される。
考え:音楽とテクノロジーを組み合わせた仕事、例えばサウンドデザイナーやイベントプロデューサーなどに興味がある・・・。

事例2: Bさん(20代後半・フリーランスのグラフィックデザイナー)
興味分野:旅行が好きで、世界各地の文化やアートに触れることに興味がある。
キーワード:旅行・文化・アート・グラフィックデザイン・写真・ブログ・SNS・マーケティング
振り返り:大学で美術史を学び、卒業後はグラフィックデザインの仕事をしながら世界中を旅している。旅行中に撮った写真やデザインをSNSで共有し、多くのフォロワーを持つ。
フィードバック:クライアントやSNSのフォロワーからは、「Cさんの作るデザインは、その土地の文化や雰囲気を色濃く反映していて素晴らしい」と高い評価を受ける。
考え:旅行とデザインを融合させた新しい形の仕事、例えばトラベルデザイナーやカルチャーブロガーなどに挑戦したい・・・。

このように、自分の興味分野を深掘りし、過去の経験や周囲からのフィードバックを参考にすることで、本当にやりたい仕事を見つけることができます。

3.本当の自分を知ったら行動あるのみだけれど・・・

やりたい仕事が見つかったら、あとは行動あるのみですが、世の中には残念ながらドリームキラーと言ってあなたの目標達成を邪魔する人たちがいます。しかも、彼(彼女)らは悪意を持って妨害するのではなく、「そんなことができるのは一握りの人だけだから難しい」と善意で否定してくるから厄介です。

そのため、本当にやりたい仕事は周囲に言わない方が良いでしょう。また理想に近づくために、次のような行動もオススメです。

1.自己反省の習慣化:毎日の自己反省を習慣化し、自分の思考、行動、感情を記録します。

ただし、自己反省のときにネガティブな言葉を使ってはいけません。仮に結果が出なくても、その事実を記録するだけで、「今日は自分らしくなかった、明日また頑張ろう」で済ませてください。

2.フィードバックの収集:信頼できる人からのフィードバックを積極的に求め、自己認識を深めます。

先ほど、本当にやりたいことは人に言わないようにと申し上げましたが、信頼できる人には伝えても大丈夫です。ただし、ここでいう信頼できる人の定義は無条件であなたに愛がある人か、臨床心理や認知科学を理解し、あなたの目標達成をサポートできる能力がある人です。

3.小さな実験を繰り返す:新しい活動や趣味に挑戦し、自分の反応を観察することで、本当に情熱を感じることを見つけます。

やりたいことが見つかっても、いきなり会社を辞めたり、大金を投資したりするのはオススメしません。一歩ずつで良いので、やりたいことに関係する行動を重ねてください。それを続けているうちに、自然とマインドが固まってやりたいこと以外は不快に感じるようになります。そのタイミングが、人生で大きく舵を取るときです。

4.おわりにーー

いかがでしたでしょうか。

よく「自分のことは自分が一番知っている」というフレーズがありますが、私たち人間は案外、自分のことがわかっていません。僕自身も20代後半に訓練を受けたからこそ、自分をコントロールできていますが、それまでは親や上司の言いなりでした。

ただ本当にやりたい仕事は、必ずあなたの心の中に潜んでいます。それが何なのかを探るために、今回ご紹介したアプローチと行動に起こすための方法をぜひお試しいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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