矢島真沙子

イヤな仕事のための就職はうんざり|今度こそ長続きする会社選びのコツ

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「働くなら、納得いく居場所を見つけたい」「忙しくても、やりがいのある会社で働きたい」

これから就職活動を始める人は、自分にとって最適な働き場を見つけるために、さまざまな情報を取り入れます。その中で、あなたは何を優先させますか?

勤務地・給料・仕事内容・知名度・会社の雰囲気・安定性など…。価値を置くものは、人によって異なりますが、1日の大半の時間を過ごす場所だからこそ、できるだけ長く働きたいと思えるのが理想でしょう。

今回は私が印象に残っている友人のバイト経験から、長続きする会社選びのコツをご紹介します。

1.ハードなのに4年間続いたバイト生活

私の友人は学生時代、近所の喫茶店で接客のアルバイトをしていました。

給料がそれほど高くない上に、残業も多かったそうです。観光地にある人気のお店ということもあり、週末はお客さんがひっきりなしに訪れていました。

そのため、息つく間もなく動きっぱなしの日も多かったとのこと。

これだけ聞くと、ハードでとても続けられそうにないのでは?と思うかもしれません。

しかし、友人は「大変だけど充実しているよ」と、楽しそうに仕事の様子を話してくれました。彼女はその喫茶店の装飾や器など、空間全体が好きで、いるだけで幸せになると言います。

お客さんとのふれあいも毎回新鮮で、楽しく会話をしながら接客をしていたことが伝わってきます。

この仕事が、彼女にとって長続きした一番の理由は、お店のオーナーを尊敬していたことでした。知性と思いやりのある方で、「自分も将来はこんな人になりたい」「将来はこんなお店を持ちたい」とよく口にしていたことを覚えています。

2.長く働ける会社を選ぶ3つのポイント

私の友人の事例からわかることは、長く働ける会社には3つのポイントがあることです。

2-1.「人」が好き

まずは会社を経営している(職場を動かしている)人(社長や代表者)が、人間として尊敬できることです。

会社はトップに立つ人の考え方や価値観で印象が作られます。なので、この人についていきたい、この人のようになりたいという想いは、働く上でのモチベーションになります。

経営者は職場全体の雰囲気を作り、その雰囲気は一緒に働く人たちとの人間関係にも影響します。

そう考えると、「人」が好きであるかどうかは、働きやすさとも関係しているので事業(活動)内容が好きであることにもつながります。

2-2.事業(活動)内容が好き

就職活動をするときに、企業のウェブサイトや会社案内等を通して、会社の経営理念や事業内容を見る機会があります。

働きたいと思えるかどうかは、どう社会に役立てるかという考え方(理念)やそれに基づいた事業(活動)内容に共感できるかも1つの目安です。

単に「良いことをしているな」と理解するだけでなく、楽しそう!とワクワクした気持ちになるかを感じてみてください。

さらに、会社の活動の中で、私のこの部分やこんな経験が生かせそう、こんな活動ができそう、と具体的なビジョンを描けるとなお良いでしょう。

2-3.将来の姿を想像できる

今までまともに就職した経験がない場合、初めて腰を据えて働くときは、会社独自のルールや取り組むべき内容など、覚えるべき事柄がたくさんあることに戸惑うかもしれません。

特に仕事内容が未知の分野の場合は、技術を習得するのに時間がかかるので、ストレスを感じることもあるでしょう。

それでも、「達成したい」と自分自身が思えるかどうかを考えてみましょう。

自分のゴール(理想や目標)を達成した先に、自分の将来の姿がイメージできるでしょうか。

コツコツ働いて技術を身につけて活躍したいという思いがあれば、多少ツラくても「続けていこう」というモチベーションになります。なので、その場所で成長できるかどうかをイメージしてみてください。

3.長続きするコツは「相思相愛」

そうは言っても、入社してみないとわからない部分は当然あります。ですが、相性の良い会社は次の2つのステップで出会うことが可能です。

3-1.自分を知る

就職活動を始めるとき、履歴書やエントリーシートを作成するのが一般的です。

これは、自分を深く知るための作業です。自己分析を行い、自分がどんな人間であるかを知ることで、より相性の良い会社に出会うことができます。

私がどんな性格で、過去に何に興味を抱いて、何を学んできたか、どんな経験してきたか、といった「私自身の価値」を洗い出します。

そして、そこからなぜその会社を選んだかを紐づけて、伝えられることが大切です。

そのため、履歴書やエントリーシートの作成を単なる事務作業と考えるのではなく、自身の魅力の発掘調査だと捉えてください。あなたの能力を求める企業は必ず存在します。

3-2.相手を知る

次に、自分を知ったら相手(会社)を知り、相性が合うどうかを判断します。

就職試験では能力や適性を見るために筆記試験や面接が行われます。これは、相手が「この人が私たちの求める人材か」を知るためのツールで、相手も自分(会社)を好きになってくれるか、そしてずっと好きでいてくれるかを確認するための、いわば「マッチングテスト」です。

お互いをきちんと理解した上で、相思相愛の関係になることは、居心地の良い会社選びには欠かせません。

以上2つのステップを踏むことで、あなたは長く働ける場所を見つけることに大きく前進するでしょう。

4.まとめ

働く先の人、活動内容、成長しやすさ…。働くことを充実した時間にするためには、さまざまな要素が関係してきます。そうした要素を全て満たす会社は、なかなか見つけることが難しいかもしれません。

それでも、自分をしっかり見つめることを通して、「何が私に大切か」という価値観を身につけておけば、求める要素に優先順位をつけられます。

友人・知人とのコミュニケーションと同じく、お互いをよく知り、自分なりのこだわりを持つことで納得のいく働き場所に出会えることでしょう。 

コメント

  1. manfromoedo より:

    ポイントの一つにトップが尊敬できる人というのがありますが、私も本当にその通りだと思います。尊敬というのは信頼があってこそ成り立つものだと思います。業務内容がハードな部分があっても、信頼にはそれを凌ぐものがあります。信頼があることでエネルギーが生産されます。だから色々あっても続けていけるのです。逆に信頼がなければエネルギーは生産されず枯渇していきます。そうなればやがてガス欠でやめてしまうことでしょう。だから、信頼があってこその尊敬できる人と一緒に働くということは長く続けられるポイントだと思います。

    1. 矢島真沙子 より:

      コメントありがとうございます。トップに立つ人も、一緒に働く人も、信頼できることは働く環境には欠かせません。「この人の考えなら信頼できる」「一緒に成長したい」と思えることで、自分のパフォーマンスも上がります。働く場所は良いエネルギーを交換しあう場なのだと思います。

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