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【花火師直伝】花火を100倍楽しむ!知ればもっと感動する夏の風物詩の魅力とは?

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夏といえば、夜空に咲く大輪の花火。
ただ眺めるだけでも十分に美しい花火ですが、その歴史や種類、演出の工夫を知ることで、花火はもっと感動的に、もっと楽しくなるのをご存知でしょうか?

この記事では、花火職人の視点や豆知識を交えながら、花火の魅力を深掘りしていきます。

▼目次

1.花火の歴史をひも解く

花火のルーツは古代中国。やがて日本に伝わり、江戸時代には悪病退散や慰霊の願いを込めた宗教的な意味を持つようになりました。

花火の掛け声として知られる「たまや〜」「かぎや〜」の由来は、その江戸時代の花火師「玉屋」「鍵屋」の技を讃えるために観客が叫んだことが始まりと言われています。つまり、「たまや〜!」という掛け声は、粋な江戸っ子のエールなのです。

花火の歴史

  • 1659年(万治2年):隅田川で「悪病退散」を祈願して花火が打ち上げられた記録が残っています。
  • 1733年(享保18年):「水神祭」として隅田川花火大会の原型が誕生。
  • 明治時代以降:娯楽としての花火大会が普及し、レジャー文化に。
  • 現代:音楽やコンピューターと連動した「演出型花火」へと進化。

2.花火の種類と特徴を知ろう

夜空を彩る花火には、じつは様々な「型」があります。知っていると「これは菊かな?牡丹かな?」と識別しながら楽しめます。

名前特徴
菊(きく)中心から放射状に広がり、尾を引いて輝きながら消える。長く余韻を楽しめる。
牡丹(ぼたん)菊に似ているが尾を引かず、まん丸に光が広がる。光の粒がくっきり。
冠柳(かぶりやなぎ)花開いた後、柳のようにしだれ落ちる光が特徴。静かな風情が魅力。
型物(かたもの)ハートやスマイル、キャラクターなどが浮かび上がる楽しい演出。

3.花火玉のひみつと職人技

花火玉の構造を知れば、職人の緻密な技術に感動せずにはいられません。

花火玉の内部構造

  • 星(ほし):火花の色と形を決める火薬の粒。色の配置で模様を作る。
  • 割火薬:玉の中心にあり、星を四方に飛ばす役割。
  • 揚げ薬:打ち上げるための火薬。玉の下に仕込まれている。

花火の大きさと打ち上げ高度

花火玉直径重さ高さ目安
2.5号玉約7.5cm約120g約80m
4号玉約12cm約550g約150m
5号玉約15cm約1.1kg約200m
10号玉約30cm約8kg約300m(東京タワーより高い!)

4.花火は“演出”でさらに魅力的に!

花火はもはや「見るだけ」のものではなく、視覚・聴覚・感情を動かす総合芸術です。

光と色の演出

  • 金属元素の炎色反応で多彩な色を表現(例:銅=青、ナトリウム=黄)
  • 点火タイミングをずらすことで色の重なりや変化も自在

音とリズムの演出

  • コンピューター制御で音楽と同期させた「音楽花火」が人気
  • 「ヒュー」という音も実は演出の一環で、見る前の期待感を高める工夫!

5.ギネス世界記録™に挑戦!注目の花火大会

第50回 江戸川区花火大会(2025年)

  • 日時:2025年8月2日(土) 19:15〜20:20
  • 会場:江戸川河川敷(篠崎公園側)

見どころ

  • オープニングで開始5秒間に1000発の連射!
  • 一般公募で選ばれた演出テーマを採用
  • 高さ15メートル超の「花火の山」から放たれるTallest Firework Mountainでギネス世界記録™に挑戦!

6.全国の注目花火大会(2025年開催)


全国各地で開催される大規模な花火大会の一部をご紹介します。

地域大会名日程
東京隅田川花火大会7月26日
三重伊勢神宮奉納花火大会7月19日
愛媛三津浜花火大会8月2日
新潟長岡まつり大花火大会8月2〜3日
秋田大曲の花火8月30日

🔗 総合情報:花火カレンダー2025(Walker Plus)

7.花火をもっと楽しむために

花火の「形」「構造」「演出」を知ることで、単なる夜空の彩りが、物語あるアートとして見えてくるはずです。

今年の夏は、花火師たちの技と情熱に思いを馳せながら、空を見上げてみませんか?

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