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個人事業主や一人社長は必読!売上UPにつながるビジネスで使える学問・定理7選

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個人事業主や一人社長は、事業提携や外注パートナーを頼れる場合でも基本的に一人で事業の全てをこなします。

とはいえ、何事も一人では限界があります。そのため、少しずつでも事業を拡大して、資金や人材を確保していきたいのが本音ではないでしょうか。

この記事では、そんな小規模事業者に向けて、売上アップやコスト削減に直接つながるおすすめの学問(定理)を7つご紹介します。学問と聞いて難色を示すのではなく、成長戦略の一環だと思って、ぜひ知識として取り入れてみてください。

1.商売の基本は多数決!お客様の需要を知る統計学

商売は需要があってこそ成り立ちます。その需要を知る意味でも統計学は非常に重要です。

統計学の中で、今回ご紹介するのは、回帰分析とA/Bテストです。

・回帰分析(Regression Analysis)
回帰分析は、変数間の関係性を数学的に表す手法です。一つの変数(従属変数)が他の一つまたは複数の変数(独立変数)にどのように影響されるかを調査します。たとえば、広告費と売上の関係を分析して、広告費が1万円増えた場合に売上がどれだけ増加するかを予測します。

・A/Bテスト(A/B Testing)
A/Bテストは、2つの異なるバージョン(AとB)を用意し、どちらがより効果的かを統計的に評価する手法です。たとえばランディングページにおいて、申し込みボタンの色を赤(A)と青(B)でテスト。どちらがより多くのクリックを生むかを分析します。

2.学校では面白くなかった数学はこうやって役立てる

理系以外の方は数学に対して苦手意識があるかも知れません。しかし、数学は何かを便利にするとても楽しいツールです。

数学的な手法の一つとして、線形計画法(Linear Programming)というものがあります。
これは複数の制約条件の下で、特定の目的関数(通常はコストや利益)を最適化する手法です。たとえば、ある工場が2種類の製品を作る場合、原材料・労働時間・生産能力などの制約がありますが、これらの制約の中で最大の利益を出す生産計画を求めます。

3.商売をするなら知っておくべき経済学

私たち日本人、とりわけ昭和や平成生まれの方の多くは学校で経済学を習っていません。大学で専攻しない限り、経済を専門に学ぶ機会は少なかったと言えます。しかし、商売をする上で、経済学はとても大切です。

ここでは価格弾力性(Price Elasticity)とマーケットエクイリブリウム(Market Equilibrium)について解説します。

価格弾力性とは価格が変わったときに、需要がどれだけ変わるかを測る指標です。たとえば、高い価格弾力性を持つ製品(例:贅沢品)は、価格が少し上がるだけで需要が大きく減少します。
マーケットエクイリブリウムは供給と需要がバランスした状態を指します。この状態では、市場における価格が自然に決まります。例を挙げると、農産物の市場で供給量と需要量が一致する価格が「市場価格」となります。

4.人の感情や世の中の倫理を知る哲学

哲学と言えば、幸福論や社会的な思想についての話題が多いですが、この記事では、主に倫理について解説します。

ユーティリタリアニズム(Utilitarianism)
最大多数の人々に最大の幸福または有用性(ユーティリティ)をもたらす行動や選択が最も良いとする倫理学の一分野です。たとえば、企業が環境に配慮した製品を作ることで、多くの人々に良い影響を与えると評価されます。

義務論(Deontology)
行動そのものが正当かどうかを評価する倫理学の一分野です。結果よりも行動そのものや意図を重視します。たとえば、顧客情報の厳重な管理や、偽りのない広告など、正当な手段でビジネスを行うことが評価されます。

5.多角的な視点が身につくキュー理論

商売を盛り上げていくには多角的な視点が求められます。とりわけお客様の立場にたったサービスは非常に重要です。キュー理論は潜在ニーズの発掘に役立ちます。

キュー理論(Queue Theory)
待ち行列(キュー)を数学的にモデル化し、効率的なサービス提供方法やリソースの最適な割り当てを求める理論です。事例としては、銀行の窓口やコールセンターで、どれだけの人員を配置すれば顧客が最小限の待ち時間で済むかを計算します。

6.マーケティングはめちゃ重要

商売をするならマーケティングなしでは生き残ることはできません。今は不要でも長く商売をしていれば、必要なときが訪れます。

マーケティングの基本戦略の一つに4P(Product, Price, Place, Promotion)があります。4Pは、製品(Product)、価格(Price)、販売場所(Place)、プロモーション(Promotion)の4つの要素からなるマーケティングミックスです。
実践事例としては、新製品のスマートフォンを市場に投入するとき、高性能カメラ(製品)・中価格帯(価格)、主要な電気店とオンライン(販売場所)・TVCMとSNS広告(プロモーション)で戦略を組む、というように販売プロセスを明確にすることで売上の見込みを立てていきます。

ただマーケティングは一言で語れるほど単純なものではありません。そうかといって、学問としてガッツリ学ぶ時間はなかなかつくれないと思います。

なので、マーケティングについては拙著を含めた書籍を読みながら実践に生かしていくのが、個人事業主や一人社長にとっては有効な学び方と言えます。

電子書籍「マーケティングの用語や理論はもういいから、今すぐ売れる方法をおしえてくれ!」

7.人が動く心理を知り人を動かすテクニックを学ぶ心理学

先ほどのマーケティングにも関わりがあるのですが、人の心理を知ることでどうすれば売れるかがわかります。

ただ心理学も幅広いので、ここでは私たち人間の欲求にフォーカスしたマズローの欲求階層をご紹介します。

マズローの欲求階層理論(Maslow’s Hierarchy of Needs)
マズローの欲求階層理論は、人間の欲求を5つの階層(生理的欲求→安全の欲求→社会的欲求→承認の欲求→自己実現の欲求)に分け、低い階層の欲求が満たされると次の階層の欲求が重要になるという理論です。
たとえば、企業が従業員のモチベーションを高めるために、給与(生理的欲求)を確保した上で、安全な職場環境(安全の欲求)、チームビルディング(社会的欲求)、昇進や表彰(承認の欲求)、スキルアップの機会(自己実現の欲求)を提供することで従業員も企業も持続的に成長できる仕組みの構築につながります。

上記写真は、note(Recommended Websites in Toyama Prefecture)の記事 「マズローの欲求段階説」https://note.com/websites_toyama/n/n9e70b89c4d68 より引用

まとめ

学問や定理は、あらゆる事業の各側面に深く関わっております。そのため、効果的に適用すれば、売上アップやコスト削減につながる可能性は非常に高いと言えます。これからも事業を続けていくために、さまざまな概念を学び、商売を盛り上げていきましょう。

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