グラフィック・デザイナーでカフェ経営者、有機農家を応援、アロマ認定スクール開業と、マルチに活躍する“地元坂戸を愛する♡ドリーム・クリエイター”戸田雅子さんに、事業を続ける理由についてお話を伺いました。
ーーマルチにご活動するようになった“きっかけ”を教えてください。
私、グラフィック・デザイナーで、名刺から看板まで作る仕事をしていましたが、勤め先が廃業をすることになったのをきっかけに、その仕事を引き継ぎ、自分で独立し開業することに!
自宅も引っ越し。自宅兼カフェのできる物件を探しました。
デザイン仕事だけだと、仕事の間口も人との交流も狭くなる。カフェにすれば、間口が広がり、デザインに興味ない方も気軽にお茶を飲みに来店できる。地元の方にも気軽に出入りしてもらえる。この地に根ざしたお仕事ができればいいな・・・と。
それでカフェ兼オフィス兼自宅という、このスタイルになりました。
ーー最近も、アロマテラピーの認定スクールを開設されたと聞いていますが。
お勤めしていた頃、ストレスで体調を崩してしまい、とても身体がつらかった。
その時に出会ったのがアロマテラビーでした。アロマやつぼ、ヨガといった自然療法でした、自分の体調が良くなった体験を、ストレスで悩んでいる方に元気になっていただきたくて!
2013年にアロマインストラクターを取得、昨年12月に「認定スクール」の資格を取得。
アロマを教えて、生徒さんにアロマの認定資格を発行できるようになりました!
ーー地元創業者のインキュベータの役割も担っている!?
皆さんに集まっていただくのにカフェだけでなく、ランチメニューも始めちゃいました。
お茶は自分でお出しできても、ランチまではこなせません。将来お店を出したい!という方に厨房を貸す形で、“身体に優しいランチ”を始めました。身体に優しく、お財布にも優しいのが基本です!
有機栽培の農家さんともつながり、その方々のお野菜も応援したくて、店頭販売もしています。
カフェ丸ごとを場所貸することもやっていて、ワークショップや絵本の出版をしたい方、カフェをやってみたい方などにもお貸出ししています。いろんなご縁が広がっています♪
インキュベータ…というか、これから創業しようという方には、私が勝手に商工会と連携して、
サポートさせていただいているだけなんです。創業支援、勝手にやっています(笑)。
創業される方って、必要となるのが、広告、ホームページ、名刺、お店をやる方なら看板やメニューなど。そういった必要なものは、望まれればぜんぶ引き受けられるし、自分がやってきた道のりをその方にお伝えすることができますし。
ーーこれだけアクティブに仕事を広げている“原動力”は何でしょう?
「私、今年50歳になったのですが、残り30年!
その30年を私の好きなことを優先していく!と決めたんです。
結果、自然と今のような形になった。そして、私みたいに創業したい人の支援もできる。それもすごく私にとっての楽しみなんです。
もちろん、やることが多くて困ること、ありますよ!デザイン仕事には、〆切がつきもの。デザインの締め切りの日に限って、ランチ仕事が入ったりして。ランチを作り、片付けして…結局、夜中にデザインの仕事を終わらせたり(笑)。
でも、仕事ってね、一度お断りすると、その方から二度と来ないんじゃないかなという思いがあって、それは極力避けたい!
将来、規模が大きくなったら、育てた方にお任せできるし・・・。キッチンは、極力他の方にやっていただいて、と思っています。
ーーこれからの30年で、どんなことをしたいですか?
そう!「好きなことを優先する」のともう一つ、「ずっと、坂戸市に住もう」ということ。
坂戸が大好きだから!!
出身は隣町の毛呂山(もろやま)なのですが、坂戸市は。都内に行くときは必ず通る街ですし、、、
以前から坂戸に引っ越したいって思ってました。
坂戸に越して3年。坂戸を、楽しくて、きれいで、いろんな方が来る街にしたいんです。そのためにできる事は何でもしたいなと。インタビュアーの仕事も、やれるようになりたいと学んでいるところです!
ーー最後に、戸田さんの意欲を掻き立てる「地元・坂戸の魅力」とは?
…みんなが「無い」と思ってるところ、かな?(笑)
坂戸って、何もないっと思ってる人がほとんどなんです。街外のかたも、住んでる住民も、名前も存在も知らない人もいる。
だけど、自然もあるし。都内には近いし、歴史的には宿場街。五百頭の竜が昇る聖天宮、北浅羽の桜などもある。…みんなが。大したことがないと思ってる。だから、“大したことのある街”にしたいんです。これから!
インタビュアーの勉強も始めたのも、街の方を片っ端からインタビューして、坂戸の魅力を引き出したいなと思って。
せめて映画『翔んで埼玉』*で名前がでるくらいの街にしたい。
だから映画に「坂戸」の名前が出るような…「坂戸」を愛される街にしたいです。
すっと住む、私たちの街ですから♡
インタビューを終えて
次々に新たなチャレンジを重ね、楽しみながら走り続けている戸田さん。彼女の周りには、サポートする側とされる側双方が集まり、あったかい人の輪ができている。その中心にカフェがあり、、、そんなコミュニティが息づいていました。「坂戸」という白いキャンパスの街に、これからどんな素敵な絵が描かれていくのか、本当に楽しみです!! ますますのご活躍を応援しています♡
インタビュアー/文責: KYO TSUZAKI
※関連情報
アロマデザインカフェアンジー(アロマテラピー専門サイト)
アロマデザインカフェアンジー(ツクツク)
飲食店応援サイト(テイクデリ坂戸)
戸田さん著書「ありのままの自分でも大丈夫!手順を踏めば誰でもできるコミュニティカフェのつくり方」
『翔んで埼玉』「パタリロ!」で知られる漫画家の魔夜峰央が1982年、埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼ぶ。その後「翔んで埼玉」を、二階堂ふみとGACKTの主演で実写映画化された。