人生は本当に選択の連続ですよね。でもその選択がのちに大きな成功や失敗につながるのも然りです。
この記事では、あなたがこれから遭遇するであろう人生の選択場面において、どんな選択をすることが正しいのか?を数学での授業でもよくつかわれるモンティ・ホール問題から紐解いていきます。
▼目次
1.モンティ・ホール問題とは?
モンティ・ホール問題とは、アメリカのゲームショー番組で行われたゲームに関する論争のことです。
モンティ・ホールはその番組で司会者を務める人の名前で、この問題はある種の心理トリックとして有名です。
これは確率論の説明をされても納得しない人が少なくないため、モンティ・ホール・ジレンマとも言われています。
ジレンマとは互いに矛盾した正解が2つ以上ある問題のことですが、モンティ・ホール問題は直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる問題の適切な事例としてよく扱われています。
では実際にどのような問題なのか?
プレーヤーの前に閉ざされた3つのドアがあります。1つのドアの後ろには景品の新車が置いてあり、残り2つのドアの後ろにはヤギがいます。
ヤギはハズレを意味します。
プレーヤーは新車が置いてあるドアを当てると新車がもらえます。
ゲームを開始して、プレーヤーが1つのドアを選択した後、司会者であるモンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せます。
そして、プレーヤーに対して、最初に選んだドアを、残りの開けられていないドアに変更してもよいと提案します。
プレーヤーはドアを変更すべきでしょうか?
2.モンティ・ホール問題から学べること
前項のゲームにおいて、あなたならどうしますか?
考え方として、ドアを変えて最初に選んだドアに新車があれば後悔するため、ドアは変えない方が良いと考えるのが一般的ですよね。
しかし、確率論ではドアを変えないよりもドアを変える方が新車をもらえる確率は高いのです。
もしかすると、あなたは「そんなはずはない、確率はどちらも2分の1だ」と考える人が多いと思います。
でも計算すると、ドアを変えた方が2倍有利になるのです。
3.おわりにーー
さて、モンティ・ホール問題は僕たちにどのような効果をもたらすのか?
冒頭でもお伝えしましたが、僕たちの人生は選択の連続です。
受験、就職、転職、起業、廃業、結婚、離婚・・・と大きな決断だけでなく、、、
どのお店で買うか、これに投資すべきか、それは辞退すべきか・・・と日常生活のさまざまな場面で選択を求められます。
しかし、「今更やめられない」と必要以上に最初の選択に執着して失敗するケースが多いのも事実。
もちろん、最初の選択が正しいケースもたくさんあります。
大切なのは、選択を迫られたとき、正しい情報を得た上で選択することです。人生には安易な見通しや都合の良い解釈で突き進むと、取り返しのつかないことに発展する場合もあります。
あなたもぜひモンティ・ホール問題をロールモデルとして活用し、少なくとも損をしない生き方を目指しましょう。