2019年7月、子育てポエム作家のnaoさんは、凸凹だっていいんだよ「はったつしょうがいのまっすぐなかたち」で作家デビューしました。またその際、本の表紙を見事に飾ったのがイラスト作家のいまいかおるさんの描く絵でした。
その後、naoさんは2019年の11月に、凸凹シリーズの第2弾となる『凸凹だっていいんだよ「いまのきもち」はほんとのかたち』を刊行。表紙絵はもちろん、いまいかおるさんの作品です。
そして今回、凸凹シリーズの3部作として、2人の絵本「ぼくはひとりぼっちじゃないんだね」(2020年2月21日発売)が完成しました。
「ひとり」という言葉は漢字で「一人」とも「独り」とも読むことができますよね。
私たちがひとりで過ごす時間は、取り立てて寂しさやツラさを感じるものではないと思います。しかし、その一方で、ひとりぼっちな状態に孤独感を覚えることもあるでしょう。
だからこそ、私たちは人とのつながりを求めるのです。家族や友人、恋人とのつながり。クラスメイトや職場、社会とのつながり。そして今は、インターネットという仮想現実の世界につながりを求める人もたくさんいます。
ただそうはいっても、人はみんな違う生き物なので、つながりが原因で孤独になってしまうこともあります。
そんなとき、ひとりぼっちでいる人に手を差し伸べる人が現れて、笑顔あふれる輪をつくれたら心のモヤモヤは消え去るのではないでしょうか。
人は所詮一人ですが、絶対に独りではありません。
もし、あなたの子どもがひとりぼっちでいたら、こう言ってあげてください。
「あなたはひとりぼっちじゃないんだよ」と。
そして、ママであるあなたも決して、ひとりぼっちではありません。
絵本のはじめに「ぼくの おもいは なかなかつたわらない」という文章がありますが、頑張って伝えることを覚えさせるのではなく、ゆっくりゆっくり、やさしく寄り添うだけで良いのです。子どもはいつの間にかママの愛を受け取り、自然と想いを打ち明けてくれます。だから、それまでゆっくり見守ってあげてください。
笑顔の輪で子どもがみんなと和を広げることができるまで。
彼女たちの本は自閉症やADHDなどの発達障害、不登校や保健室が拠り所という子どもを抱えるママや子どもたちのために作られました。とりわけ絵本は読み聞かせにも活用できるのが特徴です。
人はみんな違うから、違うことが当たり前という個性を認め合うこと。そして、同じ気持ちを持つ人は必ずどこかにいるので、そういう人たちとつながることが大切だとnaoさんは言います。
そして、いまいかおるさんが描く絵はnaoさんのメッセージを上手に表現していて、人間味あふれるやさしさを感じさせるのが特徴です。
ぜひ一読して子どもの居場所づくりの参考にしてみてくださいね。
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naoさんのデビュー作「はったつしょうがいのまっすぐなかたち」
naoさんの2作目『凸凹だっていいんだよ「いまのきもち」はほんとのかたち』
naoさんといまいかおるさんのコラボ作品「ぼくはひとりぼっちじゃないんだね」