ブックレビュー

実体験から学べるコミュニティカフェのあり方と地域社会のこれから

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新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中で蔓延する2020年は時代の大転換期かもしれない。

私たちが暮らす日本は、2011年の東日本大震災によって人生に対する考え方が変わり始め、絆の大切さをより感じるようになった。そんな中、コロナショックによる突然の外出自粛。

将来、間違いなく歴史の教科書に載るこの出来事がもたらすことは、思考だけでなくライフスタイル(働き方・生き方)そのものが大きく変わるということだ。そして、人と人のつながりの大切さは、今後ますます重要になるだろう。

とはいえ、Zoomやスカイプなど、オンラインツールを使いこなせない、オンラインツールに慣れないという方もまだまだ多い。とりわけ高齢化社会の日本は、年齢にかかわらずテクノロジーにチャレンジする人もいるが、やはり「今更やってもわからない」や「私たちにはムリ」とITに対してあきらめモードの方が少なくない。

それでも、
・誰かに会いたい
・話したい
・一緒にお茶を飲みたい
・行くところが欲しい
・・・といった気持ちはほとんどの人が持っているはずだ。こうした欲求を形にする居場所がコミュニティカフェである。

日本で初めてコミュニティカフェをつくったのは、1997年に在宅福祉サービスに従事していた河田珪子さんが月に1度、新潟市の自治会館に「地域の茶の間」を開設し、それが2003年に常設型の「うちの実家」になったといわれている。現在では「こども食堂」もコミュニティカフェの一つだ。

こうしてコミュニティカフェの役割や目的がわかると「私もコミュニティカフェをやってみたい」と手を挙げる人もいるだろう。特に子育てが一段落した主婦(ママ)は、起業を含めた職場復帰の選択が可能となるため、自分も社会に、地域に貢献したい!という想いを持つ方は少なくないはず。

ただそうは言っても、ここまでご紹介したようなコミュニティカフェではある程度の財力がないと簡単には運営できない。実際に、素敵な理念を掲げても、廃業してしまうコミュニティカフェもあるのだ。

では一体どうすれば良いのか?

そこで、私たちが提案するのがビジネスを組み合わせた複合型のコミュニティカフェだ。これなら、はじめは資金がなくてもコミュニティカフェをはじめることができる。

そして、ビジネスと複合したコミュニティカフェのつくり方を1から10までわかりやすく解説してくれるのが、埼玉県の北坂戸にあるアロマデザインカフェのオーナー戸田雅子さん。

戸田さんは著書「ありのままの自分でも大丈夫!手順を踏めばだれでもできるコミュニティカフェのつくり方」で、ありふれた主婦がゼロから立ち上げた起業ストーリーを15ステップで公開している。

2019年5月24日、私はアロマデザインカフェ・アンジーをオープンしました。

アロマデザインカフェとは、アロマテラピーとグラフィックデザイン、そしてカフェメニューが楽しめる「自分と地球と財布に優しい」がコンセプトの私がやりたいことを詰め込んだお店です。

「やりたいことばかりできるわけがない」とか言わないでくださいね(笑)

私は残りの人生をやりたいこと優先で生きることに決めたのです。

巷にはさまざまなカフェがあります。しかし、アロマサロンはあってもアロマカフェはあまり聞きません。また、デザイナーズカフェはあっても、グラフィックデザインが発注できるカフェはそうそうないですよね。なので、そういう場所ができたらいいなと思っていました。

ただ、カフェと言いながら飲食業の経験がなく、上手にお客様をもてなす術を持たない私。そんな私がなぜ、このカフェスタイルにしたのか?そして、どうやってそれを乗り越えたのか?

続きはこちら

令和時代に必要な女性のためのライフスタイルと心の居場所づくりがわかる一冊。

・好きなことで起業したい
・子育てが一段落して私も何か始めたい
・もっと地域社会に貢献したい

・・・という方はぜひこの続きをお読みいただき、コミュニティカフェにチャレンジしてみてくださいね。

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