あのとき、あんなことを言わなければ、疎遠になることはなかったかも・・・
もっとマイルドに伝えていたら、結果は違っていたかもしれない・・・
過去の出来事を後悔しても仕方ありませんが、誰にでも人間関係(コミュニケーション)における失敗経験があると思います。
また、現在においても職場・学校・ママ友・友人・恋人・家族の間など、関係が上手くいっていないことに悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめな本が、松はるな(以下、はるなさん)著「いつも好印象な人がしている言葉の選び方」です。

本書の概要とテーマ
本書は、「言い方ひとつで、人間関係も人生も180度変わる」という視点から、日常で使える実践的なフレーズの数々を紹介する一冊です。
言葉は思っている以上に強力な影響力を持っています。
同じ内容でも、「どう伝えるか」によって相手の受け取り方は大きく変わるものです。
たとえばーー
- 「なんでもいいよ」ではなく「どれもいいね!」
- 「時間がない」ではなく「充実している」
- 「つまらない」ではなく「穏やかだね」
こうした小さな言い換えが、相手との距離を縮め、信頼関係を築くきっかけになることを著者のはるなさんが丁寧に書き綴ってくださっています。
印象的だった3つのポイント
筆者が印象的だったのは次の3つです。
1.「話題の変え方」にはマナーがある
たとえば、会話中に話題を切り替えたいとき、つい言ってしまいがちな「話は変わりますが…」。
しかしこれは相手の話を遮断する印象を与えることもあります。
本書では、こんな言い方が提案されています。
「○○さんのお話を聞いて思い出したのですが…」
相手の話に寄り添いながら、自分の話題にスムーズにつなげる「その場の空気を壊さない言葉選び」の重要性が解説されています。
2.言葉にはネガティブをポジティブに変える力がある
本書では多数の「ネガティブ → ポジティブ」な言い換え例が掲載されています。
これがとにかく実用的で、心のリフレーミングにも役立ちます。
たとえば…
ネガティブな言葉 | 言いかえ例 |
---|---|
失敗した | 成功のための経験になった |
怒られた | 大切なことを学べた |
緊張する | 真剣に向き合っている証拠 |
日常会話だけでなく、自分への声がけ(セルフトーク)にも応用できるのが魅力的です。
3.言いたくなったときこそ、冷静に
とりわけ印象深かったのがコラム「『言ってやりたい』は言葉にしたあとに120%後悔する」。
感情のままにぶつけた言葉は、大抵は後悔するし、一度発した言葉はなかなか取り消せない。だからこそ、「この言葉は相手と自分の心をやわらかくするかどうか」この基準で言葉を選ぶことが、信頼を築く第一歩だと教えてくれます。
本書を読み終えて
本書を読んで最も感じたのは、言葉とは相手を思いやるためのツールであり、さらに言えば、言葉の選び方は「やさしさの技術」ということです。
ただ正しい言葉を選ぶだけではなく、「相手の立場になって考える」や「気持ちをくみ取って表現する」という姿勢が何より大切だと実感できます。
筆者も本を読んでわかった気になっていますが、まだまだ勉強する立場なので、偉そうに聞こえたらごめんなさい。先に謝っておきます。
とはいえ、はるなさんのおっしゃることは、決して難しい理論ではなく今すぐ使えるフレーズが満載なので、コミュニケーションに少しでも自信をつけたい人にはぴったりです。
この本が教えてくれること
この本は「話し方を変えるための指南書」ではなく、人間関係をよりよくし、自分自身のエフィカシーを高める“生き方”に寄り添う本です。
実際に、
✅ 何気ない言い回しが、相手の心に深く残る
✅ 言葉には「人を動かす力」と「人を癒す力」がある
✅ 言葉は、思いやりの形であり、人間関係の潤滑油である
✅ ネガティブをポジティブに変える「言い換え力」が自分自身をも変えてくれる
といったことを本質的に教えてくれます。
だからもし、あなたが
・「なんで伝わらないんだろう…」と感じることがある
・SNSやメールでの言葉づかいが気になる
・好印象を与える話し方を身につけたい
・ついきつい言い方をしてしまう
・職場の人間関係に悩んでいる
なら、ぜひこの機会に一読してみてください。
優しい言葉を届けたいあなたに、そして、やさしく生きたいすべての人に本書をおすすめします。
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