こんにちは、naoです。
この記事は、
HSP(繊細さん)が自分の周りにもたくさんいると知ったときの安堵感をあなたにも届けたい・・・という想いから書くことにしました。
1.HSPは意外と多い?
人の気持ちを感じ取りすぎしてまう。自分の気持ちと他人の気持ち。
割り切れない。境界線が引けない。
みんなが気にしていないこと。
全てが引っかかり、いつまでも考え込んでしまう。
深読みする。先の先まで読む。その人の歴史や背景をもが気になる。
点と点を結んで、より良い答えを導きたい・・・。
一人の人と向き合うたびに、こんな細かな工程をこなさないと落ち着かない。とことん細かく、繊細な気持ち。
そんな人のことを、HSP(Highly Sensitive Person)と呼びます。
今は5人に1人がHSPだと言われていますが、意外と知られていない気質ではなので、ぜひ知っていただきたいです。
きっと、何気なく疲れているあなたも、HSPかもしれません。
もしそうだとしたら、「私も同じだよ、その疲労感」と言いたいです。なぜなら、私もHSPだから。
私はHSPという括りを知って、「ああ、1人じゃないんだ」と心の底から救われた気持ちになりました。
だから、だから、私はあなたに寄り添いたい。本当にそう思います。
2.私はHSPだ!
私は、結構疲れやすい方です。心がいつも緊張しているというか、常に何かのモーターが動いているというか。
動き続けているくせにショートしやすく、前向きな思考のくせに、実はとんでもなく後ろ向きなこともあります。
それって鬱(うつ)?
いや、鬱とも違う気がします。
でも、なんか違和感のある生活。物心ついたときからいつも誰かの視線・声色・動き・表情・・・など、小さな変化が見えすぎて、深く考えすぎて、すごく疲れてしまいます。
毎日がこの繰り返しなのです。
特別、何かに悩んでいたわけでもないけれど、当たり前すぎるくらいに隣に横たわる違和感がぬぐえない。
そんな私は大人になって初めてHSPという言葉を知りました。目から鱗とはまさしくこのとき実感しました。
私はこれだ!隣に横たわるのはこれだったんだ!と。
しかもそれは、珍しいことではありません。ましてや病気でも障害でもありません。
私のような人がこの世界にはたくさん居ると知り、とっても安心しましたし、嬉しかったですね。
だから〇〇して欲しいとかではなく、HSPという存在をみなさんにも知ってほしい・・・それが本音です。
3.そもそもHSPって何?
ここからは学術的というか実際問題、そもそもHSPとは何か?についてお話しします。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質」を持っている人のことを言います。
最近では、ロンドンブーツの淳さんがテレビでHSPであることを告白されましたが、HSPは心理学的な概念のため病名ではありません。
元々はアメリカの心理学者であるエレイン・N.アーロン博士が1996年に提唱した言葉です。
・感情の面で反応しやすく共感しやすい
・かすかな刺激に対する感受性が強い
・ものごとを深く考える
・刺激を受けやすい
という4つの特徴があり、アーロン博士は、この4つの特徴全てに当てはまる方をHSPであると定義しています。
ちなみに、HSPは大人だけの呼び方です。子どもの場合にはHSCと呼びます。
HSCとは「Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」の略称です。
いずれにせよ、特徴は同じであるため、大人と子どもで呼び方を変えているものだと理解しておくとよいでしょう。
HSCの子どもは「育てにくい」と思われることがありますが、HSCの特徴を理解して広い心で接することが大切といえます。HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質・性質であり、統計的には人口の15%~20%(5人に1人)があてはまるそうです。
なんと!
想像よりも多い人数ですよね。
裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しいかもしれません。
極端に繊細な部分が多いがゆえに、自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じてしまうことも多いでしょう。
あくまでも生まれつきの特性であり、障害や病気ではありません。
しかし、本人が障害や病気と勘違いしてしまったり、周りが誤解してしまったりと、事態をややこしくさせてしまうことが少なくありません。
HSPは、些細なことに気がつき、考え込みます。深く考え、先読みしようとします。
最善策を得るために、時には自己犠牲もするでしょう。誰に頼まれたわけでもないのに。
・こうしなくちゃ
・ここは譲らなくちゃ
・ここでこの人と結びつけよう
・これをしてもらったら、あの人のモチベーションが上がるかも
・・・などなど。
人と人、モノとモノ、人とモノ、時間と人、モノと時間、常にパズルです。
どの組み合わせならみんなが幸せになれるか?効率がよいか?自分のポジションをどこにおくべきか?やるべきことは何か?瞬時に色々考え込んでしまいます。
単にお節介なのかもしれません。でも、そのお節介が日常生活のベースとなっているのです。どんな場面においてもです。
ただ、動きや表情から他者の感情を敏感に察知したり、物音など周囲の環境が気になったりするため、不安感を覚えやすく気持ちが疲れます。
要はキャパオーバーなのですが、とにかく小さな生活の変化や刺激が大きな衝撃に感じてしまうのに、キャパ以上の構想があり、それに向かって突き進んでしまいます。
自らストレスを買って出て、自ら疲れに向かってしまう・・・。
その衝動は、衝動ではなく、理性が働いての行動なのに、周りの支援や抑止欲の必要性が見出せません。
非HSPの人にとったら、痛くも痒くもない綻びですが、、、
HSPの人にとったら、気になって仕方ない、修復したくてたまらないのです。
考えて、動いて、頼まれもしていないことまでやり出して、疲れて身も心もボロボロになり、身動きが取れないほどの大惨事。誰かに傷つけられたわけではないのに。
HSPが刺激を感じやすい原因は、脳の「扁桃体(へんとうたい)」の働きが生まれつき強いからと言われています。扁桃体は、不安や恐怖を感じたときに活動する部位です。
扁桃体の活動には個人差があり、そのために、扁桃体が活発に働くHSPは、刺激に対して非HSPよりストレスを感じやすいのです。
さらに、HSPの過敏さには、神経伝達物質「セロトニン」も関係しているとされています。
セロトニンには扁桃体の興奮を鎮める役割があります。
しかし、「セロトニンを運ぶポンプの働き」が生まれつき弱い人がいるため、結果として扁桃体が過敏な状態になってしまうのです。
HSPは、病気ではないと言われていますが、、、HSPは扁桃体を中心とした不安の神経回路の反応が高まりやすく、前頭葉皮質の抑制が弱まり、不安・恐怖の神経回路が過剰活動しやすい状態にあります。
慢性のストレス状態がつづくと、思考・感情・感覚・身体の活動低下をもたらしてしまいます。
また、生体へのストレスは神経伝達やホルモン分泌、免疫反応などに影響が及びます。 緊張性頭痛、過敏性腸症候群なども起こることもあるそうです。
なので、こうした症状が出たときはすぐに医学の力を頼ってくださいね。
HSPは、脳科学的に説明できる気質・性質です。
何度も繰り返しますが、病気ではなものの、単なる神経質や心配症とは少し違う分野と言えます。それだけに、この度を過ぎたお節介をコントロールするのは至難の技です。
本当、ややこしいですよねHSPって。
4.今日のポエム
「ひかり」
ひとりだった
いつも
損な役回り
なんでいつも
こうなってしまうんだろう
どうせまた
最後は疲れて
ひとりになるに違いない
そんな風に
ひねた心に差し込むひかり
ひかりの向こうに
同じ顔をした誰かが
眩しいひかりの先から
わたしを待っている
ひとりじゃないよと
ささやきながら