突然ですが、あなたの洋服は何色が多いですか?
もしかすると、あなたは「間違いないから」「無難だから」という理由で、何となく洋服の色を選んでいませんか。
クローゼットの中を眺めてみてください。何色が多いでしょうか?
色にこだわりがないと、どうしても黒・ベージュ・紺・グレーといった落ちつきのあるベーシックな色にまとまってしまいがちです。
もちろん、本当に好きな色であれば良いのですが、中には「赤系の色が好きだけど、年相応でないから…」「黄色やピンクは興味あるけど、勇気がない」という理由で、つい無難な選択をする人が多いのではないでしょうか。
私たちが選ぶ色はその人自身を表し、周りに与える印象とつながっています。壁を作らず、もっと人と交流したい、話しやすく温かい印象を作りたい…と思うなら、ぜひ選ぶ色に注目してみてください。
この記事では、日常生活の中で新しい色を取り入れて、前向きに人と関わっていくコツをお伝えします。
1.アクティブに動きたいなら明るめの暖色
色には赤やオレンジ・黄色などの【暖色】、青や深緑などの【寒色】、そしていずれにも属さない【中間色】という分類があります。
中でも暖色は、「視覚的に明るく、温かみある雰囲気を出す」色と言われています。華やかさがあり、外から見て目を引くところに特徴があります。
また、身につける本人の気持ちも明るくしてくれます。つまり、人と関わりたい、元気になりたい、明るく見られたいと思うなら、暖色を取り入れることで気持ちが前向きになる効果が期待できるのです。
2.無理なく新しい色を取り入れる3ステップ
では、こうした明るく、前向きになる色を無理なく身につけるにはどうしたら良いでしょうか?
長い間、暗めの色や淡い色に囲まれることに慣れていると、すぐに服全体のイメージカラーを変えるのは難しいと思いますよね。
これまで縁のなかった色を入れるには段階が必要です。
なので、まずは視界に入れるところからスタートして、自分自身の面積の小さい部分で身につける…という形で、少しずつ目標の色と距離を縮めていくことが良いでしょう。
2-1.見える部分に入れる
「周囲からこれまでと違う自分に気づかれることに抵抗がある…」という場合は、まず見える部分に新しい色を入れること。
毎日過ごすスペース=自宅のインテリアを変えてみてはいかがでしょうか。
家の中で好きな場所を探してみてください。滞在時間の長いリビング、料理好きならキッチン、寝る瞬間が幸せ…ならばベッドルーム、リラックスできるバスルームと思い浮かべられます。
好きな場所の調度品や雑貨の色を変えるなら、それほど抵抗なくできると思います。
全体を大きく変えなくても、1部屋や一定のスペースだけに絞って、明るい色を使うこともおすすめです。
部屋全体が、オフホワイトやベージュなど「何にでもなじむ」色に囲まれているなら、食器類やカーテンに穏やかな黄色を取り入れてみましょう。黄色は知識欲や新しさを意味する色なので、今まで思いつかなかった新しいアイデアが生まれるかもしれませんね。
2-2.いつでも持ち歩く
次の段階は「自分の一部」として明るめな色を持ち歩くことです。
いつも身につけたり、持ち歩いたりしているものに、多く取りいれてみましょう。
日常的に持っているものといえば、スマートフォンやペンなどの筆記具、ハンカチやブックカバー、手帳があります。
「サンプルでもらったから何となく…」使うのでなく、印象の上がる色の入ったものを「自分の一部」と考えて使う方が、気持ちが明るくなり、そのもの自体に愛着が湧いてきます。
もちろん機能性は大切ですが、「これが好きだな」「見ていると楽しくなるな」という視覚的な心地よさはあなた自身の気持ちを上向きにしてくれますので、取り入れやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
持ち物に黒や紺色が多いなら、鮮やかな赤に変えるのが良いでしょう。赤は積極性と行動力をもたらす色なので、ぜひ試してみてください。
2-3.自分の印象に変える
さらに進めるなら、自分自身に新しい色を身につけてみましょう。
最初は肌着や靴下など、見えない部分にさりげなく入れてみます。
次に、外から見た自分の印象になるよう存在感を出していきます。たとえば、ネックレス・ブレスレットなどのアクセサリー、ベルト・スカーフやストールといった「アクセント」として明るい色を入れます。
小さい面積で使うアクセントカラーから、メインカラーへ少しずつ近づけていけば、これまで近くになかった新しい色も自然に使いこなせるようになります。
「全体が黒一色」というコーディネートはどうしても重く、近づきにくい印象になります。なので、オレンジやピンク色の小物類を身につければ、明るく柔らかい印象を出すことができるでしょう。
3.目で見て体に入れる
前向きになれる暖色系を身近にするコツとして、食卓に取り入れる方法もご紹介します。
「情熱」「活動的」「楽しい」という意味のある暖色の食べものは、美味しさをイメージさせ、食欲を増進させる効果があると言われます。
特に野菜や果物に見られる「ビタミンカラー」は目にも体にも嬉しい効果が期待できます。
暖色で栄養価の高い食材には、カラーピーマン・トマト・にんじん・柑橘系の果物・バナナなどがあります。
見た目が鮮やかで栄養も抜群なので、食卓に並べていただくことで、心も体も自然とリフレッシュされます。時間をかけて調理しなくても、切って並べるだけでもワクワクしてきませんか。
フレッシュな食材の色と素材そのものを味わって、食材のパワーを体に入れていきましょう。
4.まとめ
本当は気になるけど、実は好きだけど…。「本当は」という思いがありながらも、ちょっと目立つような明るい色を遠ざけていることはありませんか?
普段、何気なく手に取るあなたにとって安心安全な色は、相手にとって壁になったり、印象に残らなかったりする原因になっている可能性があります。
華やかで明るい暖色は、気持ちを前向きにして、毎日の暮らしにプラスの効果を発揮します。目の前にある明るい色彩を身近に取り入れて、好感度を上げていきましょう。