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ビジネスに有効活用できる色彩心理を生かしてモノ言わぬ部下の心をつかむコツ

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「何を考えているか分からない」

「言われたことはやるけど、自分からは動かない」 

会社内で部下を持つと、こんなことに悩みませんか?

これは最近よく聞かれるキャリアを積んだ女性上司と20代男性部下の間のコミュニケーションギャップです。

いまの20代といえば、いわゆるスマホ世代。メッセージのやりとりはメールか社内チャットがメイン。

自分から動かず、自ら発言しない…という感覚が、彼(彼女)らの中では普通なのかもしれません。 

それでは「モノ言わぬ仕事仲間」と上手に付き合うためにはどうしたら良いのか?そのヒントは、色彩心理にあります。

色彩心理=色と心の関係が分かれば、年の差や性別に関わらず、距離を縮めることが可能になります。

1.色彩心理は「非言語コミュニケーション」

相手を知るには色を見る

コミュニケーションには言語と非言語の2種類があります。言語は文字通り、言葉そのものを指すメッセージです。

一方、言語以外(=非言語)のコミュニケーションには、顔の表情、しぐさ、声の大きさやトーンなど、さまざまなものがあります。

子どもが無理やり謝罪するときを想像すると分かりやすいでしょう。言葉では「ごめんなさい」と言いながらも、目を合わせず、無表情で棒読みだと、反省の気持ちが伝わってきません。

そして、非言語コミュニケーションの1つに、身につける服装や持ち物=外見スタイルも含まれています。特に、外見スタイルをつかさどる「色」は相手が発する大切なメッセージです。

なぜなら、色には多くの人が抱く固有のメッセージやイメージがあるからです。 

たとえば、赤は「情熱的」「パワー」、青は「冷静」「落ちつき」、緑なら「癒し」「安心」というイメージが想像できます。

まず、相手がどんな色を多く身につけているのかに注目してみてください。非言語コミュニケーションの色彩は、世代の違う言葉の少ない部下を持つあなたの強い味方になってくれます。

2.色が心に与える影響とは?

気になる相手には、どんな色のイメージがありますか?オフィスでの服装やデスク周りの私物には何色が多いでしょうか。

そして、その色にはどんな意味が含まれているのか…。

ここでは、代表的な色の特徴をご紹介します。

【赤】 

エネルギッシュで気持ちが外向きに。目立ちたい、周囲に影響を与えたいと思っています。

【オレンジ】 

仲間がほしい、人間関係を深めたいという気持ちがあります。

【青】 

冷静さと誠実さが表れています。順序良く物事を進めることを重視します。

【緑】

中立的な立場を好みます。仕事とプライベートのバランスを大切にします。

【黄】

新しいこと、楽しいことに興味津々。フレンドリーで、相手と仲良くなりたいと思っています。

【茶】

地に足をつけて着実に歩んでいきたいと思っています。新しさより、昔からあるものが大切です。

【黒】

自分は他人と違う、他人を寄せ付けたくないときに身につけます。指示を受けず、1人で完璧にこなしたいという気持ちもあります。

【白】

気持ちをリセットしたいときに選ぶ色です。嘘や不正に厳しく、誠実に接してほしい。理想を実現したいという意志があるのかもしれません。

【グレー】

目立ちたくない、仕事を与えてほしくないという心理の表れです。失敗することや傷つくことへの恐れがあります。 

いかがでしたか?

色の特徴が分かると、相手の態度や行動パターンも何となく理解できるようになりますよね。

もちろん、100%当てはまるわけではありませんが、色は少なからず人の生き方に関わっていますのでぜひ参考にしてみてください。

3.誰でも1つは持っている?スマートフォンとペンの色

オフィス内で「相手の色」を理解するなら、特に相手の持ち物をよく見ることが大切です。

とはいえ、制服やスーツスタイルの企業だと、服装から色を見つけることは難しいかもしれません。また、最近ではオフィスカジュアルが浸透しているので、ネクタイを身につけない会社も多いと思います。 

相手から見える色は服装だけではありません。相手が肌身離さず身につけているものは何でしょうか?

たとえば、オフィス勤め20代の方なら、ほぼ所有しているスマートフォン(以下スマホ)。スマホは、ただのコミュニケーションツールでなく、内面や心理状態に関わっているアイテムです。

スマホは個人情報がたくさん詰まっているので、その人の一部でもあります。スマホは、隠れているその人の願望(ほめて欲しいところ)を表しています。

1日の中で接している時間が長いスマホには、所有者のこだわりが反映されています。なので、機種、本体、カバーなど、スマホに関わることを褒めると、きっと相手は喜んでくれるでしょう。

つまり、会話の糸口になり、距離を縮める効果が期待できるのです。 

また、誰でも持っているものといえばペンがあります。昨今のペーパーレス化で筆記用具を使う機会は少なくなりましたが、ちょっとメモを取るのに、ペンは勤め人の必須アイテムです。

ペンの色は「コミュニケーションスタイル」を推測するのに役立ちます。

たとえば、オレンジのペンなら、「仲良くしたい」「カジュアルにつき合いたい」というメッセージの表れです。あまりかしこまらず、対等に接することに価値を置きます。

一方、青のペンを持っていたら逆に慎重に距離を縮めていく方が良いでしょう。青は順序や常識を大切にするので、最初からフランクになりすぎないこと。世間話など、当たりさわりのない話題で反応を見ながら、本題に入るようにすると、相手の好感度を上げられます。 

その他、ビジネスバッグや靴、傘などの色も人の特徴を表すアイテムです。中でも身につける時間が長いものには、その人自身のパーソナリティが出やすくなります。

4.まとめ

色を通して相手の心に気づく、こだわりを褒める

対面の社内コミュニケーションが当たり前の世代には、自分から意見を発しない人の心理を理解することは簡単ではありません。しかし、色は自然とその人自身となって、無言のメッセージを発します。 

まずメッセージに気がつき、受け取ったメッセージが合っているか確認することが大切です。さらに、相手のこだわりを認めて伝えることで、お互いの理解が深まります。 

その結果、社内でのコミュニケーションがスムーズになり、仕事の効率化につながります。つまり、色を知れば、企業力を上げることにも役立つのです。 

「相手の持つ色」を見て、モノ言わぬ人たちとの距離を縮めていきましょう。

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