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自宅サロンを開業したい方は必読!オープン前にやるべきコンセプトづくり

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念願だった自宅サロンをついに開業!しかし、現実は開業前に想像していたよりもやることが多く、とりわけ集客がうまくいかず施術に集中できない・・・。

そんな悩みを持つサロンオーナーは少なくないのではないでしょうか。

実際、国税庁の統計データでは、起業後3年以内に倒産・廃業に追い込まれる事業主が7割~8割とも言われています。

自宅サロンなので固定費の負担こそ少なく済みますが、お客さまを呼べなければ商売は成り立ちません。

この記事では、サロンオーナーが見落としがちな開業前にやるべきコンセプトづくりについてお伝えします。

※すでに開業されている方もコンセプトを見直すことで集客につなげることができます。

1.コンセプトづくりが超重要な理由

サロン開業の最重要課題はサービスのコンセプトづくりです。

これはエステや整体院などのサロンに限った話ではありませんが、集客に悩んでいる方の多くには、ある共通点があります。

それは、サービスのコンセプトがしっかりしているようで、実は定まっていないことです。

そもそも、ビジネス場面におけるコンセプトは、提供するサービスの「方向性を示すこと」と言えます。つまり、サービスの方向性が明確でないとお客さまは利用してくれないのです。

では一体、どのようにサービスの方向性を示せば良いのでしょうか。

例を挙げてみましょう。

あなたは整体師として、自宅サロンを開業するとします。しかし、そのサロンのコンセプトが「肩こり・腰痛を治します!」だったらいかがでしょうか。

肩こりや腰痛を治療・改善するサービスは全国に5万とあります。なので、上記のコンセプトではお客さまにとって、あなたのサロンでなければいけない理由がないのです。

そこで、たとえば「デスクワーク中心の会社員が30年間健康に働ける体づくりをサポートします」というコンセプトにしたらいかがでしょうか。

「若さとやる気で頑張ってきたけど、最近パソコン作業が多く肩こりが激しい。定年まで、まだ30年以上あるのに、腰痛も重なってすでに体が悲鳴をあげている」

そんな30代の会社員には、間違いなく認知してもらえるメッセージですよね。

もしあなたの自宅が例に挙げた方が多く働く場所やオフィス街の近くにあり、他に同じような整体院がなかったら、対象となる方が仕事帰りや休憩中に寄ってくれる可能性はかなり高くなります。

このように、コンセプトを明確にすることは集客のファーストステップなのです。

2.選ばれるサロンになるためのコンセプトの作り方

お客さまに選ばれるサロンになるためのコンセプトはどのようにして作れば良いのでしょうか。

最初にやることは、サロンを開業するあなた自身の棚卸しです。まずは経験や得意分野を書き出して、あなたの強みを見つけましょう。

ただこう言うと、「自分の強みがわからない」という声が聞こえてきます。しかし、あなたが簡単にできることでも、人によっては難しいことが世の中では当たり前のように存在します。

たとえば、

・1000人以上のお客さまを担当して80%以上の方の〇〇が改善した

・〇〇なお仕事をされている方向けの専門的な〇〇ができる

・自分の活動エリアに同じ職種が存在しない

・地域で最安値あるいは最高級

・10年以上のキャリアがある

・・・のように、ご自身では当たり前のことでも、競合他社(他店)ができないことや、お客さまからすれば「おお!それならぜひあなたにお願いしたい」と思うことを探すのです。

商売を始めようとする方なら誰でも、必ず何かしらの強みがあるはずなので、頑張って自身の棚卸しをしてみましょう。

そうすることで、あなたの強みに惹かれたお客さまがサロンに集まります。

こうして自身の棚卸しができたら、コンセプトアピールのために、お客さまにささる言葉に書き換えます。

前項でお伝えした整体師のコンセプトなら「デスクワーク中心の会社員が30年間健康に働ける体づくりをサポートします」というように、明確なターゲットとわかりやすいメッセージになります。

3.コンセプトは見直しも必要?

あなたのサロンを訪れるお客様は、サービスのコンセプトに共感しているといえます。

なので、「なぜサロンを開業するのか?」や「どんな方にどんな施術ができるのか?」といったこともコンセプトの背景として明確に発信することが大切です。

これは、作り上げたコンセプトの背景がボヤけていると、コンセプトがただのキレイごととして捉えられてしまうかもしれないからです。そこで重要なのがコンセプトの見直しです。

・コンセプトに込められたあなたの想いは本物か?

・ライバル業者を気にしすぎて、経験やスキルを過小評価していないか?

・サロン開業後の目標は何か?

・・・といったことを自問自答してみましょう。そうすることで、ゆるぎないコンセプトができあがり、結果的にあなたは多くのお客さまから共感を得られるのです。

そこまでしなきゃいけないの?と思う方がいるかもしれません。

たしかに、開業して1年目のあなたはやる気や期待にあふれ、ガムシャラに事業を進めていくことでしょう。

しかし、売上を安定させるにはリピーターを増やしていかないと、常に新規のお客さまを集め続けなければいけません。

それに事実として、日本は人口減少が顕著ですし、トレンドにも一定の期間があります。

そのため、コンセプトの見直しは極めて重要です。売上が頭打ちになる前に改善できるよう、コンセプトの見直しは常に頭の中に入れておきましょう。

4.おわりにーー

今回はサロン開業にあたり最も大切な「コンセプトづくり」についてお伝えしてまいりました。

念願の自宅サロンを開業しても、集客に苦労して施術に集中できなくなってしまったら本末転倒です。そうならないためにもぜひ、自身の棚卸しをきちんと行い、明確なコンセプトづくりで安定したサロン経営を目指しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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