僕たち日本人はよく「プレゼンが下手」とか「話が長い」という理由から、営業に向いていないと思わされている節があります。
でもそれは、あなたのせいではありません。単に合意を得るための議論や対話の仕方、伝え方の教育を受けていないだけです。
この記事では、プレゼンや営業に使える人の記憶に残るメッセージの伝え方をご紹介します。
1.人の記憶に残る3つの伝え方
1-1.シンプル=単純じゃない
シンプルとは単純という意味ではありません。わかりやすい!という意味です。
よく「もっとシンプルに!」という気持ちから、会話を一言二言で終わらせようとしたり、メールでも短文で済ませたりすることがありますよね。でもそれが、逆にわかりづらい、気持ちが伝わらない要因になってしまうことも少なくありません。
なので、人にメッセージを伝えるときは「わかりやすさ」を心がけましょう。
たとえば、聖書にはこんな言葉があります。
いかがですか。わかりやすいですよね。
これがシンプルの本質であり、シンプルだからこそ人の記憶に残り、そのメッセージは拡散されやすくなります。
この記事のタイトル「プレゼンや営業で劇的な効果を生む人の記憶に残るメッセージの伝え方」もわかりやすさを意識して考えました。
なので、プレゼンや営業で最初に意識することは“シンプル”と言えます。
1-2.意外性が興味をそそる
僕たちはテレビやインターネットなど、さまざまなメディアに日常的に触れています。そのため、日頃から当たり前のように知っていることには興味性が薄れている人が多いんですね。
そこでポイントとなるのが、意外性です。
たとえば、こんなメッセージを聞いたらどう思いますか?
・英語学習で日本語はいらない!
・毎日5分やるだけで痩せる!
・1年で資産が2倍になる!
おそらく多くの人が「え!ウソでしょ!」と感じたはずです。
例に挙げたフレーズは多くの人にとって日常的には考えにくいため、その意外性から興味をそそられます。
もちろん、ウソの情報は詐欺ですからNGです。しかし、裏付けがあれば、堂々と伝えることができますよね。
相手に興味をもってもらうためにも、まさか!と感じる意外性のあるメッセージを伝えましょう。
1-3.具体性が再現性につながる
僕たち人間の記憶は非常に曖昧です。それは心理学者のエビングハウスも、人が何かを記憶してから忘れるまでの時間と記憶の関係(忘却曲線)を論じています。
ではどうすれば、人の記憶に残るメッセージを伝えることができるのでしょうか。
それは、より具体的に説明することです。
たとえば、パソコン初心者に「ウインドウを閉じてください」と伝えた場合、閉じ方がわからない人には伝わらないし、記憶にも残りません。そのため、次にパソコンを使うときも当然、一人でウインドウを閉じることはできないでしょう。
でも、「パソコンの画面内に表示されているウインドウの右上にある×印を押してください」と伝えたらいかがでしょうか。
具体的でわかりやすいですよね。これなら次回も一人で対応できる可能性が高いと言えます。
ここまでお伝えしたように、
・シンプル
・意外性
・具体性
の3つを意識することで、あなたのメッセージは人の記憶に残りやすく、メッセージを受け取った側が実践するときの再現性も高まるのです。
2.感情に訴えよ!
人の記憶に残る3つの伝え方を意識したら、最後の仕上げは感情に訴えることです。
僕たち人間は感情的な生き物であり、感情から逃れることはできません。
たとえば、地震の発生回数が多いと伝えるより、地震の映像や被害状況の写真を見せる方が、受け手の感情は蠢きます。
なので、プレゼンや営業では「面白さ」や「感動」を与える映像や画像を活用して、感情に訴えることを意識してみてください。受け手はきっと強い臨場感を覚え、あなたの誘いにYESという確率が高まるでしょう。
3.まとめ
いかがでしたか。
今はコロナ禍によって人との人のつながりが薄まりつつある世の中です。そのため、人に何かを伝えるにはより力強く記憶に残る発信をする必要があります。
シンプルでかつ意外性がある、そして具体的な説明を添えながら感情に訴える!プレゼンや営業では、常にこのことを意識して臨みましょう。あなたの気持ちは間違いなく伝わります。
最後までお読みいただきありがとうございます。