くらし・社会

SDGs的な食生活って?生き方の選択にもつながる有機野菜への想い

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物価の上昇が止まらないのに、お給料は上がらない…。コロナ禍は去ったように見えて、先行きはまだつかめない…。

そんな世界情勢の中、なんとなく不安な新年度が始まろうとしています。

よりよく楽しい幸せな生活を孫子の代まで送るために、今私たちが選択しなければならないのはどんな生き方なのでしょうか?

▼目次

1.日々の生活、本当にそれでいいの?

子育てに必死だった若い時期は食べていくことで精一杯。私自身も生活や時間にゆとりがなく、食費を切り詰めていましたので気持ちはすごくわかるのですが、今になって本当に大事な選択は何かわかるようになってきました。

特売のチラシを片手に、10円単位で安かろう悪かろうの買い物をしても、数万円のムダづかいをしているのはどうなのでしょうか?

時短だし便利だからと、加工品やインスタント食品を食卓に並べる…。たまにはいいですが、毎日それでは体を壊してしまうかも。

お医者さんに行って何時間も待合室で過ごすのも過ぎ去る時間に対してモヤモヤします。

限られた時間と予算を何に使うか。生きる上で何を選択するかがその後の人生を大きく変えます。

自分や家族の健康を第一に考えるなら、口の中に入れるものや肌に直接触れるものにお金をかける選択が、長い目で見ると正解かもしれません。

2.自然環境について真剣に考える

有機栽培やオーガニック、無農薬、無添加などのキーワードは、食への関心があまりない方でも聞いたことがあるでしょう。一方、有機栽培に対して慣行栽培という言葉は、聞き覚えのない方が多いのではないでしょうか。

これはほとんどの農家が該当する一般的な栽培方法で、自治体や農協の指導に沿って農薬や化学肥料などを使用する農法です。

農薬などの使用量は国ごとに定められていますが、日本はその基準が低く、海外では禁止されているものや高濃度で使われていることがあります。

私たちが子どものころ、たくさんいた虫やカタツムリ、カエルなどの姿が見えなくなったのは農薬や除草剤のせいと言われています。

薬剤によって収穫率は上がり、手間は省けます。しかし、害虫以外の虫や小動物も死に絶えて土地は痩せ、長い目で見ると荒地を作ってしまっていると言っても過言ではありません。

実際、そういう土地の作物を食べた体内に蓄積された化学物質は、子どもや孫に濃縮して伝わり、環境ホルモンとなってアレルギーや発達障害という形で子どもたちに現れている可能性があります。

がん・心疾患・脳血管疾患の三大疾患やうつ病なども、少なからず影響があると提唱する医師もいます。

昭和時代にはなかった病気や症状が、化学物質により急増しているのなら、なるべく使わなければいいと思いませんか?

事実、薬剤を使わない有機栽培農地ではたくさんの虫やカエルなどの大合唱が聞こえ、それに誘われて鳥や小動物が現れるなど、生物多様性の好循環が生まれます。

もちろん、栽培の手間やコストを考えると、安易に慣行栽培が良くないとは言えません。

しかし、今お伝えしたような現状だからこそ、有機農家さんを応援し、大人はムリでもせめて子どもたちには脳の発達のことも考えてオーガニック化をおすすめしたいのです。

3.有機野菜のススメ

千葉県いすみ市では学校給食の完全オーガニック化に成功しました。

同市ではまず、お米農家さんの有機栽培から始めたそうです。

農林水産省でも2025年までに100市町村で「オーガニックビレッジ」創出を目標に補助金を出し、有機農家事業を拡大する計画をしています。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/organic_village.html

私の街でもあなたの街でも100市町村に間に合うようこうした取り組みを応援したい…。

では現実的に私たちにできることは何でしょうか。市や学校に要望書を出して議論を進める方法もありますが、もっと簡単なのは、可能な限り有機や無添加なものを購入するという選択です。

有機野菜の購入については以下のような方法があります。

(1)ネットや通販で購入
送料はかかりますが、大地を守る会やオイシックスなど、こだわり野菜を取り扱う企業も増えています。これは予算がある方、珍しい野菜や野菜だけでなく無添加調味料、加工品なども購入したい方に向いており、簡単に作れる料理キットなども豊富です。

(2)スーパーの有機野菜コーナー
ありがたいことに各種スーパーで有機野菜やオーガニック商品が増えてきました。コロナ禍によって需要が伸びたのかもしれませんね。

(3)地元の有機農家から直接購入
一番安く購入できるのがこの方法です。ただ旬があるので端境期など野菜が手に入らない時期もあります。

4.おわりにーー

ポストコロナ時代の生き方の選択はご自身もそうですが、家族の健康も意識することが大切です。安全で美味しい野菜を食べて、毎日元気に過ごせれば、不安な気持ちは払拭できます。

10年後、「あのときの選択は間違っていなかった」と実感するためにも、日々できることを続けましょう。

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