ECサイトでペットフードを販売しているぽちぽちペットの藤原めぐみさん(以下、藤原さん)。
子どもの頃から動物好きでムツゴロウ王国に憧れていたこともあり、いつかは動物に関わる仕事をしたいという気持ちがあったそうです。そして2021年、楽天市場への出店オファーを機に本格的なペットフード事業に乗り出しました。
この記事では、藤原さんの動物への想いやペットフード事業のエトセトラをインタビュー形式でお伝えします。
ーーペットフード販売を始める前は、どのようなお仕事をされていたのですか?また、そこからの事業転換についてお聞かせください。
藤原さん:元々はハンドメイド作家をしたり、フラワーアレンジメントや公民館・市からの依頼で布小物制作の講師をしたりしていました。とりわけハンドメイド作品はインターネットでも販売していました。
それらの仕事をこなしながら、良質なペットフードに出会ったのですが、同じくらいのタイミングで楽天から出店オファーをいただきました。
ただ楽天でハンドメイド作品を販売するのは利益率が悪いと考え、この機会に本格的にペットフードの販売も始めようと思い切って決断した次第です。
でも事業転換したわけではなくて、その時々の流れで今があるという感じですね。
私は面白そうだと思ったら、何事も「やってみよう」の精神で行動するタイプです。
それに、本当に良いペットフードなので、一人でも多くのペットの飼い主さまに届けたいと思っています。そう考えると、楽天は適切な販売ツールかなと。
ーー藤原さんが扱うペットフードと商品への想いを教えてください。
藤原さん:私が扱う主な商品はBonaCibo(ボナシーボ)と呼ばれるペットフードです。
私は子どもの頃からワンちゃんを飼っていたのですが、ワンちゃんの食べものって、商品のパッケージを見て美味しそうとか安いという理由で買っていました。今でもそういう理由で買う人はいると思います。
でも仕入れ先の社長さんの話を聞いたとき、それはすごく怖いことだと思いました。
実をいうと、ペットフードは食品ではなく雑貨として取り扱われているんですね。なので、動物にとって有毒な物質が入っていることが少なくありません。
私たち人間が食べるものだけでなく、ペットフードも原材料が表示がされています。それを見ると一目瞭然ですが、保存料や着色料・酸化防止剤など、人工添加物の記載があります。
スーパーやコンビニ・ホームセンターなどで販売されているペットフードの多くは、色が綺麗で美味しそうに見えるのですが、発がん性が無視されているものも多いのです。
また原材料表示については、肉ではなく肉類という表示になっていることが多く、これはきちんと処理されていない血や腸類が含まれることを意味します。
そういう食事を与えていたら、ペットだって病気にかかる可能性が高くなります。なので、悲しい想いをする動物を救いたいのです。
ペットは食べるものを自分で選ぶことができません。だからこそ、動物を大事にする飼い主さまに向けて、あんしん安全なものを取り入れてもらえるように良質なペットフードを提案しています。
ーー人間と同じくペットフードにも健康なものとそうでないものがあるのですね。とはいえ、藤原さんが扱う商品は他と何が違うのでしょうか?
藤原さん:私が扱うペットフードはトルコから輸入されているのですが、人工添加物が一切入っておりません。原材料の元となる鳥や羊も無農薬の餌を食べて育っています。
実は、トルコは遺伝子組み換え製品などの規制が、日本で私たちが食べる食品の安全基準よりも厳しいんですね。栄養成分もしっかり考慮されています。
最近は日本の養鶏場でも早く成長を促すためにホルモンを注入したり、病気にならないようにと抗生剤が入った餌を食べさせたりしていますが、BonaCiboはそういう心配がないのが大きな魅力です。
繰り返しになりますが、動物は「お腹の調子が悪いから今日はおかゆを食べよう」みたく、体にやさしいものを自ら選んで食べることができません。なので、人間と同じくらい健康意識を持って接してあげることがとても大切だと私は思います。
また、体に良い食べものを食べている動物は毛ヅヤがピカピカで、繁殖の時期には「しっかり栄養が取れていて健康そう」とモテモテなんですね。それは動物同士でも見た目でわかると言われています。
ーーペットフード市場の可能性をどのように感じていますか?
藤原さん:現在、ペットフード市場では「安ければいい」という消費者は減っていて、人間が食べれるレベルで作られたものや高級なものが増えています。実際、飼い主さまはペットを子どものように考える方が多いので、ペットの健康にも気を遣っているんですね。
事実、楽天での検索においても「キャットフード 安全」「キャットフード 無添加」のようなキーワードが上位にくるようになりました。
ネット通販については、コロナ禍でより需要が高まっていることを実際に運営してみて感じています。
そもそもペットフードって意外に大きくて重たいし、店舗販売だと陳列枠が少なく同じような商品しか置かれていないので、お店に行っても欲しい商品が見つかりにくいんですね。
統計データでも、日本でペットの数は中学生以下の子どもの数より多いことがわかっており、市場規模に関しては十分に成長の余地があります。
こうした現状を踏まえると、今後のペットフード事業への期待はかなり大きいです。
ーーそれでは最後に、藤原さんの経営者としての想いを一言お願いします。
藤原さん:BonaCiboは日本に導入されてからまだ2年です。
私はこのペットフード事業を通じて、残念ながら殺処分されてしまう動物や可哀想な扱いを受ける動物の保護につなげていきたいと思っています。
おそらく、事業をされている方はみんな何かしらの目的・目標を持って取り組んでいらっしゃるはずで、それは私も同じです。
だから、日々事業に関わる数字をチェックしながら、できることは何でもチャレンジしています。そうやって動いていると、時間がないとか忙しいと思っても何とか調整できてしまうものです。
また楽天には販売者が集まる講座やグループがあって、それらにも積極的に参加して情報収集をしているのですが、メンバー同士の情報交換はとても勉強になり日々心地よい刺激を受けています。
事業経営は、簡単ではありませんが、夢やロマンがあるならやはり追い求めないともったいない!というのが持論です。
おわりにーー
いかがでしたか。
藤原さんの動物愛がすごく伝わってきますよね。ペットも私たち人間と同じく家族の一員です。みんなが健康で長生きするためにも、あんしん安全な食べものを意識しましょう。
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※事業上の都合により、現在は藤原さんのショップでBonaCiboの販売は行っていないそうです。