夕月もも

神秘的なインテリアが魅力のトルコモザイクランプ ノアルーナ|事業者インタビューvol.13

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埼玉県入間市で雑貨販売やワークショップを行う「トルコモザイクランプ ノアルーナ」。ランプってそうたくさんは家に置けないアイテムなのに、同店にはなぜか多くのリピーターが訪れます。

そこで、ノアルーナの店主である宇田川さんにインタビューさせていただきました。この記事では、インタビューの様子を交えながら、人気のワークショップやランプの魅力に迫ります。


ーーそもそもトルコモザイクランプとはどんなものですか?またワークショップが人気とのことですが、魅力を教えてください。

宇田川さん:トルコモザイクランプは、トルコの伝統的なモザイクガラスが貼られたランプです。ほとんどのランプはふくらんだ丸い形をしていますが、円筒形などもあります。

ノアルーナで扱っているランプは、何種類かの大きさがありますが、だいたい片方の手のひらに乗るくらいから、両手のひらサイズくらいまでです。

ワークショップでは、ガラスのランプシェードに、トルコでハンドカットされたちいさな色ガラス片を貼り付けてモザイク模様をつくっていきます。

全面に貼り終えたら、隙間をガラスビーズで埋めていきます。

ワークショップでの作業はここまでで、仕上げの石膏で固める工程はこちらで行い、完成品のお渡しは後日となります。

ーートルコモザイクランプのお店を始められたきっかけを教えてください。

宇田川さん:知人の新築祝いにトルコモザイクランプを贈ろうと思って、4年前(2019年)イスタンブールにランプを買いに行ったんです。

ーーわざわざトルコへ!?

宇田川さん:そうなんです。二十歳くらいからトルコが好きで、ずっと行きたい行きたいと思っていたんですが、よく海外旅行をしていた頃はちょうど湾岸戦争があって、周りの反対もすごくてトルコには行きそびれていたんですね。

ーー海外旅行もよく行かれていたのですね。話は少し反れますが、どんな国を旅行されたのですか?

宇田川さん:ジャマイカ・バリ(インドネシア)・アメリカ・モロッコ・フランス・イタリア・フィリピン・シンガポール・台湾・香港・オーストラリア・モルディブ・フィジー・韓国・・・・パスポートのページがが埋まるくらいたくさんの国に行きました。

その後は結婚して子育てなどが忙しくて旅行からは遠ざかっていましたが、ようやくトルコに行けたときには格別な想いがありました。

初めて行ったのになぜか無性に懐かしくて、「自分は過去にこの国で生まれたことがある、そうか、自分はトルコ人の生まれ変わりだったんだ!」みたいな感覚でした。


ーー本当、たくさんの国を回られたのですね!話をトルコランプに戻しましょう(笑)

宇田川さん:トルコランプについて調べていたとき、自分でつくれるワークショップがあることを知ったんです。それで、ネットで見つけた行田(埼玉県行田市)のお店にトルコランプを作りに行きました。

それで作ってみたら「もうこれだ!」と思ってしまって・・・自分もこの仕事をしよう!とすぐに決めちゃいました。

ーーすごい決断の早さですね!お店を始められたのはいつですか?

宇田川さん:2021年の2月です。コロナ禍の真っ最中でしたので、自分でもよくやったなと思います。自粛期間もあって、なかなかお客様が来られないこともありましたが、一度体験するとランプの魅力にハマってしまってリピーターになってくださる方も多いんですよ。大阪や新潟など、遠方からわざわざ来られる方もいらっしゃいます。


ーーリピーターになる方はどんなところに魅力を感じていると思われますか?

宇田川さん:まずはガラスそのものの魅力だと思っています。

たくさんの色があって、しかもランプの灯りがついているときと、消えているときの色が全く違って見えるのも面白いところです。

それにモザイクの魅力ですね。ガラスの形はひし形・四角・三角・丸しかないのに、そこから生まれる模様は無限大です。

ワークショップ時にご紹介しているトルコの伝統的なモザイク柄も美しいのですが、色も柄もあまり考えずに、その場の思い付きで適当に貼ってしまっても、それもまたちゃんと美しく見えるのがモザイクの不思議なところです。

作業しているとだんだん集中が深くなって、ちょっとトリップというか、瞑想してるみたいになるのも良い時間を過ごせたという満足感につながっていると思います。


ーーランプはどれも本当に美しいですね!では最後に、今後の夢や目標など、展望をお聞かせください。

宇田川さん:実は「ランプの宿」をつくりと考えているんです。

これは本当にぽわんとした夢で、場所とか資金とか時期とか、現実的なことまで考えている夢ではないんですけど、どこか田舎でモザイクランプやオリエンタルな雰囲気にあふれた内装の宿をつくれたら楽しいなと。トルコランプのワークショップをじっくり楽しむためだけの特別な宿です。

現実的な夢としては、ワークショップの予約が毎日入るように、もっと認知度を上げていくことですね。コロナ禍の中で始めた仕事なので、なかなか予約が埋まらなくて苦労したこともありましたが、社会が落ち着いてもとに戻りつつあるので、副業なしで、トルコランプのワークショップだけでお仕事ができるようにするのが目標です。

おわりにーー

実は私もトルコランプにハマった一人で、すでにランプを3つ、ガーデンライトを4つも作っています。あまりに楽しくて、とうとう今回のインタビューもお願いしてしまいましたが、快く引き受けてくださいました。

お話を聞きながら改めてランプの魅力について考えてみました。ランプ自体の美しさも魅力の一つなのですが、ちいさなガラスを貼っていく作業が、セラピーのように癒される時間になっていると私は思います。

ジグソーパズルを無心にやっているときのように、だんだん夢中になっていくと思考がふっと軽くなって漂いだすような。

それに、トルコから輸入しているというガラスの断片たちは、なにもかもきちんとしている日本では考えられないくらいおおらかな形状で、ちょっとびっくりするほどサイズ感がちがっていたり、割れや欠けがあったり・・・。

それでもきちんと作品として仕上がるのですが、いびつでも、形がそろっていなくても大丈夫、そんなにきちんとしていなくても大丈夫というのもまた魅力の一つだと思います。

いつか、宇田川さんの「ランプの宿」ができたら、ぜひ泊まりに行ってみたいですね。

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