起業、それは自由という言葉とともに華やかな世界をイメージする方が多いと思います。
しかし、国税庁のデータでは起業後80%の方が5年以内に倒産または廃業しているのが現実です。
なぜそんなに多くの方が、起業に失敗してしまうのでしょうか?
この記事では、意外と知られていない起業の現実について解説していきます。
▼目次
1.失敗の原因は準備不足
起業に失敗する一番の原因は準備不足と言えます。「 そんなことはない、十分に準備して起業したんだ」という方もいるでしょう。
しかし、ほとんどの方はその準備自体を勘違いしている可能性があります。
起業準備というのは経営学を学ぶとか英語を覚えるといったスキルアップではありません。でも、起業に失敗する人の多くはそれが準備だと考えているふしがあります。
もちろん、スキルアップは大切です。商品・サービスを作る・提供する技術がなければ起業どころではありません。ただそれでも、起業準備=スキルアップとは言えないのです。
2.ビジネスの成功はマインドで決まる
そもそも会社員の方が起業するということは、雇われる側から雇う側にポジションが変わるということです。
つまり、それまでとは働き方だけでなく生活自体が変わることを意識しなくてはいけません。また、毎月決まった日に給料がもらえるとか、体調が悪いから有給休暇を取るなんてこともできません。
しかし、起業で失敗する人はこうした起業後の自己管理が不完全なことが少なくないのです。
もちろん、自分一人ではできないことを誰かに任せたり、従業員を雇って作業を分担したりしてビジネスを展開するのもごく普通なことです。
でもその際のパートナーや従業員の管理は、起業したあなたが責任を持って対応することが必要不可欠です。
なので、起業は自由と言いながら、こうしたセルフマネジメントができないと不自由な生活を強いられてしまいます。
つまり、起業を決意したあなたが最初にすべきことは、起業で失敗する人の考え方や行動を真似することなく、会社員との違いを明確にして、自分自身をきちんとコントロールすることなのです。
3.おわりにーー
僕はまがいなりにも起業して10年が経ちます。その間、たくさんの失敗をしてきましたが、コロナ禍でもまだこうして生き残っています。
ときどき、起業に憧れる会社員から話を聞きたいと言われることがありますが、まずは今回お伝えしたビジネスマインドを備えることが大前提です。
これまで、せっかく学んできた知識や技能を無駄にしないためにも、起業準備はしっかり行いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。