事業を営んでいるなら、その規模の大小に関わらず、ホームページやランディングページはあって当たり前。しかし、それらはデザインに凝りすぎず、ユーザーの使いやすさを意識した構造が求められます。
そのため、Webディレクターは、ユーザーファーストのサイトづくりをすることが必要不可欠です。
とはいえ、新人Webディレクターの方はわからないことが多い中でのディレクションとなることが少なくありません。
そこで今回は、Webサイト制作において重要な考え方をお伝えします。
1.プロジェクトへの理解
そもそもWebサイトは、事業主なら商品やサービスを買ってもらいたい、あるいは問い合わせや資料請求など、
何らかのアクションを起こしてほしいからこそ制作するもの。
なので、制作にあたっては、誰にどんな情報をどのように伝えるかが非常に重要です。
そして、その制作プロセスをWeb業界ではプロジェクトと呼びます。
プロジェクトと聞くと、大きな仕事をイメージする方もいるでしょう。
しかし、プロジェクトと言うのは単にWebサイトを制作するといったことではなく、、、新しい企画を考案し、期間を決めて実用化のための研究や試行であり、作業前にやるべきことがたくさんあります。
すなわち、運用・管理です。
つまり、Webディレクターは担当するプロジェクトの運用・管理をいかにスムーズに行えるかがポイントです。
2.プロジェクトの運用管理は引っ越しに似ている
新人Webディレクターにとって、プロジェクトの運用・管理は大変そうに感じるかもしれません。
たしかに、大規模なプロジェクトを成功させるには入念な準備と段階毎の決断力が求められますが、プロジェクトの運用・管理は、僕たちの生活の中ですでに起こっているのです。
引っ越しをイメージしてみてください。
引っ越しは、物件探しに始まり、不動産契約を済ませると引っ越し業者を手配します。そして、不用品の処分や清掃を行います。
その後は新居のレイアウトを考えたり、電気・ガス・水道の手続きをしたり、また転居の届出も必要です。
Webサイト制作のプロジェクトも同じなんですね。
もちろん、引っ越しはそれなりに苦労がかかりますが、これまでに一度でも引っ越しの経験があれば、あなたはWebディレクターとして活躍できる下地が十分にあるといえます。
そして引っ越しと同様、プロジェクトは以下のように進行します。
3.人の行動パターンを知る重要性
Webディレクターは全体の流れと進捗状況をきちんと把握して、関係各所とのコミュニケーションを図るわけですが、、、実をいうと、それより前にもっと大切なことがあります。
それは、そもそもあなたが担当するWebサイトは「誰にどんな情報をどのように伝えるのか?」を明確にイメージすることです。
ホームページやランディングページが登場したばかりの頃はデザイン重視が多数派でした。もちろん、今でも見た目は重要です。
しかし、インターネットが発達した今、デザインよりも重要なのは使いやすさです。
リアルな場面を想像していただければわかると思いますが、見た目がとても素敵なお店なのに、(接客が悪い、美味しくない、壊れやすい、キャッシュレス非対応、システムがよくわからない・・・など)利用しづらかったら、二度と行かないですよね。
ホームページやランディンページも同じで、わかりやすく使いやすい。そして購入(問い合わせや資料請求)がスムーズであることが最も重要なのです。
では、ユーザーが使いやすいサイトはどのような考えの下で制作すべきなのか?それは、人の行動パターンを知ることです。
人の行動パターンとは、簡単にいうと、あなたが何かに興味を持ち商品やサービスを買うまでの流れです。
1.認知(SNSなどで商品・サービスを知る)
↓
2.関心(その商品・サービスを友人・知人が利用いることで関心を持つ)
↓
3.検索(その商品・サービスがどんなものかググって調べる)
↓
4.比較(同じような商品・サービスとの違いを調べる)
↓
5.検討(お財布事情と相談する)
↓
6.行動(購入して利用する)
↓
7.シェア(友人・知人にシェアする)
このように、人の行動パターンを知れば、どの段階で何をすべきかがわかるので、サイト設計に反映することができるはずです。
まとめ
いかがでしたか。
新人Webディレクターは、まずは経験を積むことが大切ですが、Webディレクターとしてのマインドとして、ユーザーファーストのサイトづくりを心がけることが必要不可欠です。
実際の制作現場では納期に追われて、忘れがちになる方はいらっしゃいますが、「美しさよりも使いやすさ」という言葉は頭の片隅に置いておいてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。