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消費・浪費・投資は何が違う?よくあるお金の勘違い

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経済的な余裕がほしい!という人は多いと思いますが、自分自身の考え方を振り返ることでお金の使い方が変わり、暮らしを豊かにすることができるのではないでしょうか。この記事では、私たちによくあるお金の勘違いについて解説します。

▼目次

1.お金の使い方でよくある3つの勘違い

私たちはお金の使い方について勘違いしていることが主に3つあります。

1つ目は、支出を消費・浪費・投資に分けて考えないことです。

2つ目は、「お金を使う=お金を減らす」と考えていること。

そして3つ目は、時間を買うという発想がないことです。

昨今はZ世代を中心にタイパ(タイムパフォーマンス)を気にする人が多いと聞きますが、ことわざの「時は金なり」はまさにその通りではないでしょうか。

ただ、この記事は「お金持ちになろう!」ということを強く推奨しているわけではなく、あくまでもお金に対するよくある勘違いについて問題提起しています。なので、この記事を見て、「自分も勘違いしていたな」とか「自分にはこういう考え方が足りなかったな」と気づいていただけたら嬉しいです。

2.よくあるお金の勘違い1:消費・浪費・投資に分けて考えない

お金に対してよくある勘違いの1つ目は、消費・浪費・投資という3つの支出を分けて考えていないというものです。まずはそれぞれについて、おさらいしていきましょう。

はじめに、消費とは生活する上で最低限必要な出費のことをいいます。たとえば家賃・食費・水道光熱費・通信費…などです。

消費によって得たものは、支払った金額に対して「満足できる」と考えられます。必要だからそれだけのお金がかかっても満足できる・納得できるというのは当然でしょう。

「消費した額=得たもの」とイメージしてもらえれば、わかりやすいと思います。

続いて、浪費ですが、これは無駄づかいや衝動買い・意味のない贅沢を言います。ギャンブルや付き合いでやっている趣味も浪費に当てはまります。

そう言うと、「贅沢しちゃダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。ここで大事なのは、自分にとって意味のある贅沢かどうか?ということです。

贅沢したことでストレスが解消されたり、気持ちが前向きになったりすれば意味がありますが、逆に贅沢がストレスや罪悪感につながったのなら、それは浪費と言えます。

そのため、浪費によって得たものは、支払った金額に対して「損をした」と感じるのではないでしょうか。「浪費した額>得たもの」とイメージするとわかりやすいと思います。

最後は投資です。これが一番大切なのですが、投資とは自分のスキルアップにつながったり、リターンとして返ってきたりするものに対してお金を使うことです。

「投資って株や為替、不動産への投資じゃないの?」と思われた方がいるかもしれません。もちろん、そういった金融商品への投資、あるいは預貯金も、後で自分に返ってくるという意味では投資の一つです。

しかし、ここでは未来の自分が成長できるような「自己投資」も含みます。

支払った金額よりも得られるものが大きく、「得をした」「やってよかった」「成長できた」と感じられるのが、投資の特徴です。なので、「投資した額<得たもの」とイメージすると良いでしょう。

こうして考えると、たとえ経済的に余裕がなくても、投資をしたほうが消費や浪費と違ってのちのち自分にしっかり返ってきます。もちろん、固定費を見直して消費を適性化していくことや、無駄遣いや衝動買いといった浪費を減らしていくことも大事です。

家計再生コンサルタントの横山光昭氏によれば、消費が70・浪費が5・投資が25というバランスが理想とのこと。この比率にこだわる必要はないと思いますが、自分が理想とする未来に向けて、消費と浪費を今よりも減らし、投資をできるだけ増やすことは暮らしを豊かにします。

では具体的に、どんな投資をすれば良いのでしょうか。いくつか例を挙げると、スキルアップのためにセミナーや資格試験を受けたり、読書をしたり、そのほか健康のためにスポーツジムに通ったりするのも良いでしょう。

ただ、気をつけるべきことは、投資を浪費に格下げしてしまわないようにすることです。投資のつもりで買った本も、読まなければ浪費になります。

つまり、投資は自分次第で浪費になってしまうし、逆も同じで、今まで浪費していたものも考え方を変えることで投資と捉えることが可能です。

3.よくあるお金の勘違い2:「お金を使う=お金を減らす」と考えている

唐突ですが、あなたはお金を使うとお金が減ると思いますか? それとも増えると思いますか?

多くの人は「お金を使ったらお金は減る」と考えるのではないでしょうか。とりわけ節約をがんばっている人は、お金を使うことが悪のように考えてしまいがちです。

でも実は、経済的にゆとりのある人は「お金を使ったら増えることもある」と考えています。そう聞くと「え!なんで?」と思う人もいるでしょう。

でもこれは先ほどお伝えした投資と同じく、何に価値を見出してお金を使うかということがポイントです。

そもそもお金は太古の昔、物々交換によって行われていた経済活動をわかりやすくするために生まれました。もちろん、貨幣には他にもさまざまな役割があるのですが、とりあえずここでは「お金とは何かと交換するための媒介である」と理解していただければOKです。

つまり、「お金は使ったら減る」のではなく、「何かと交換している」にすぎません。100円でお菓子を買ったら、100円減ったのではなく、価値が100円分のお菓子と交換されただけです。もちろん、お菓子は食べたらなくなりますが、食欲を満たした!という結果は残ります。

しかし、「お金は使ったら減る」と考えている人は、「100円のお菓子を買ったら、財布からお金が100円減った」と罪悪感のようなものさえ感じます。でもこれはすごくもったいない考え方です。

せっかく必要なものに対して「消費」したのに、あなたの考え方ひとつで「浪費」にしてしまうかもしれない…。消費は消費であって、お金を減らす悪い行動ではないので、「お金は使ったら減る」という考え方はやめましょう。

それでは反対に、「お金は使ったら増えることもある」と考えている人は、どのように物事をとらえているのでしょうか。

先ほどの100円でお菓子を買う例でいえば、まずはどのお菓子を買うかじっくりと選びます。

人によっては、100円のお菓子を買うより、1,000円払ってもいいからカフェに入ってくつろぐ方がいいと考えるかもしれませんね。なぜなら、その方が今の自分にとって満足度が上がる・価値のある支出になると考えるからです。

これは結果的に、食欲を満たすだけでなく、くつろげる場所で休憩ができて体力も回復し、生産性が上がるかもしれません。だとすれば、この場合は1,000円払っても価値のあることだったということになります。

もちろん、これは極端な例です。カフェで1,000円払って休憩するより、100円のお菓子を買う方が時間の節約になると考える人もいるでしょう。何に価値を見出すか、その答えは十人十色です。

つまり、大切なのは「自分が何に価値を見出し、お金を使うか」です。自分が価値があると感じたことにお金を使えば、それは「投資」になります。

言い換えれば、「お金は使ったら増えることもある」と考える人は常に「投資思考」で生きているということです。

なので、「お金を使う=お金を減らす」と勘違いしている人は、その考え方をすぐに解消し、これからは「投資思考」で、自分にとって価値があるものにお金を使うことを意識しましょう。

4.よくあるお金の勘違い3:時間を買うという発想がない

わかりやすい例を挙げると、「5分で行ける近くのガソリンスタンドよりも、30分かかるセルフ式のガソリンスタンドの方が安いから」という理由でわざわざ遠出して、たったの数十円の差で節約した気になってしまうパターンです。スーパーの安売りを狙って何十分も行列に並ぶのも似ています。

私たちは誰でも1日に使える時間は24時間しかありません。その時間を「いかに時間をかけてお金を節約するか」と考えるか、「いかに自分の時間を無駄づかいせずにお金を生み出すか」と考えるかで、あなたの暮らしは大きく変わります。

5分で行ける近くのガソリンスタンドで給油を済ませ、確保した25分という時間を「投資」に使う!この考え方が、自分磨きや自己投資によって、将来的に金額的なリターンやスキルアップとして自分に返ってくるのです。

なので、支出として出ていくお金だけでなく、時間もコストとしてとらえることが大切ではないでしょうか。

これまで時間を買うという発想がなかった人は、ぜひ「時は金なり」を意識して、「お金を出してでも時間を買い、投資に充てる」というように、考え方をスイッチすることをおすすめします。

5.おわりにーー

冒頭でもお伝えしましたが、この記事は「お金持ちになろう!」という話ではありません。貧乏に陥りやすい思考の癖を解消することが大切です。

もちろん、消費・浪費・投資に対する考え方や解釈は人それぞれなので、この記事は筆者個人の考えです。ただそれでも「参考になった・共感した・考え方が変わった」と思えたなら、今日から早速、お金の使い方に役立ててみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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